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TOP HAT 初日―多部ちゃんの魅力満開の最高級エンタテイメント!

 2018-11-07
Deep Purplinです。
TOP HAT 初日観てきました!もう最高!言うことなし!です。

エンタテイメントとして力のある作品だからこそ、キャストにも最高のクオリティが求められるところを軽々とクリアして、超キュートに歌い舞い踊る多部デイルに釘付けの2時間半でした。

多部ちゃんは、しっかり踊るシーンもあるので、出ずっぱりというわけではありませんが、主人公ジェリーが一目惚れで激しい恋に落ちるのは当然という魅力を振りまいて、舞台をぐんぐんドライヴしていきます。

デイルの初登場シーンは、多部ちゃん史上最大級の露出のセクシーナイトウェア。ホテルのベッドで寝つこうにも上の階のジェリーのタップがうるさくてジェリーの部屋に怒鳴り込むときも、そのナイトウェアにガウンを羽織っただけの姿!

このシーンでボディがグラマラスすぎないところが、デイルの美しさに格別な品をもたらしていて、ズキューンとハートを撃ち抜かれます。パンフレットによれば演出のマシューさんは、オーディションの前日にダンスをスタジオの窓越しに見て、「ルックスがすばらしい!」と既に思っていたそうです。

第2幕でも露出たっぷりな上に大きなスリットの入った黒のドレスでおみ足を存分に見せて、ジェリーに大胆に迫る歌と踊りのシーンもあり、今までの多部ちゃんの役にはなかった破壊力で魅せます。このシーンは、酔った勢い&勘違いで本当の気持ち以上に強くジェリーを誘惑することもあって、お色気ムンムン(←死語?)の見せ場です。

『つばさ』のラジオぽてとの屋上でのダンスシーンがとてつもなく美しかったので、そのポテンシャルを発揮する作品を待ち望んでいたのですが、踊りは本当に美しかったです。ジェリー役の坂本さんもコメントしていますが、手足の指先までを含めて身体の動きの線が非常にきれいでウットリです。クルッと回るとき、素早い回転から着地直前にスッとスローダウンしてフワッと着地する姿がとても優雅でした。踊りは公演が進むにつれ、自信と余裕が出てきて、さらに素晴らしいものになるかと思うと日程後半での観劇が楽しみです。

歌のほうはミュージカルっぽい曲で、『見上げてごらん夜の星を』や『悲しくてやりきれない』のようなインパクトはなかったのですが、これも公演が進むにつれて良いものになっていくと思います。

多部ちゃんは『怪しい彼女』を演じたときに、芝居は台詞の間やトーンで役柄の感情を表すけれど、歌はメロディーやリズムが決まっているので、それが難しいと言っていましたが、きれいなメロディーラインのスタンダードナンバーにバッチリ心情を乗せることに大成功していました。オペラやミュージカルの歌曲は、始めから台詞や心情の吐露ありきでメロディーやリズムでつくられているのだと思いますが(私はこれが苦手)、それがかえって『怪しい彼女』で歌った曲のようにはまだハマっていなくて、今の時点では曲に歌わされている感のようなものがあるかなという印象でした。

メイクは宣伝パンフぐらいにもう少しあっさりのほうが多部ちゃんの魅力が出ると思うのですが、『出口なし』のエステルのようにコテコテでした。大人っぽい感じを出すのと、ブロンド美人という設定なのであれぐらい濃くないとバランスが悪いんでしょうね。

デイルはドレスと髪型もどんどん変わっていくので、これも魅力たっぷりです。宣伝パンフにもあった白鳥を思わせる白のドレスでのダンスは本当に素敵でした。最後のほうで羽根が1本抜けて多部ちゃんのまわりで宙を舞っていたのも、まさに白鳥か天使が舞い降りたかのようでした。

多部ちゃん以外のキャストもバッチリ好演していて言うことなしでした。デイルに首ったけの坂本さん(かなり出ずっぱりで大変)も屋良さん(頭にこびりついて離れないヘンテコなイタリア語風の言い回しで笑いを取りまくり)も、多部ちゃんの魅力を十二分に引き出してくれていました。

観客は女性10人に対して男性1人という割合でした。大きな劇場がほぼ満席だったので、開演前、休憩(20分)時の女性トレイの行列はすごかったです。

初日はA席で3階の1列目からの観劇で、オペラグラスがあれば十分に見えるのですが、ステージまで距離があるので、手ブレも結構大きく、また踊りを追いかけるのにも焦点を微調整しなければならず、さらに舞台を覗き込むような感じになるので、目と首がだいぶ疲れました。このあとは2階席と1階席で観劇予定です。そう言えば貸オペラグラス300円で置いてました。

欧米で高い評価を確立している作品だけあって、コメディタッチのラブロマンスの王道という感じでベタなんですがツボを押さえていて、見終わると幸せな気分で帰って、翌日も幸せな気分の余韻が続く素晴らしいエンタテイメントだと思います。1回しか観ないのは物足りない、ましてや観ない手はない最高級の作品でした。

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〝 日日是好日 ”

 2018-10-19


ようやく今日観てきました。

私のような年配の客がたくさん入っていました。


樹木さんの遺言とでもいうような作品ですが、亡くなってなおその偉大さに触れることが出来るのはありがたいことです。

作品自体もすばらしいですが、そういう背景をひっくるめて得難い作品と言えますね。


私が一番興味があったのは、あの大森監督が〝お茶”の話、ということでした。

『ゲルマニウム』、『ケンタとジュン』、『まほろ駅前』2作、『セトウツミ』などの過激で斜に構えた過去の作品からは想像できないですからね。


でもそんなのは杞憂でした。

しっかりした本と丁寧なカメラワーク、茶室が中心となり自然の移ろいや人の営みを際立たせる。


非の打ちどころがないすばらしい作品でした。

若い方が観たらどう感じるかわかりませんが、齢を重ねた私の心に響きました。


こういう作品に多部ちゃんが呼ばれたことがうれしいですね。

大森監督は『ケンタ』での不完全燃焼もあったからと言ってますが、やはり多部ちゃんの力ゆえじゃないかと思います。


一見地味に感じる作品ですが、黒木さんと多部ちゃんの対照的な佇まいや樹木さんの自然体の芝居などにじみ出る映像がいまも頭の中を巡っています。






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〝 祝 舞台10作目!! ”

 2018-09-17


昨日、『出口なし』を観てきました。

『サロメ』以来、6年ぶりの新国立劇場でした。
ほぼ3人の濃密な芝居ですので、小劇場で集中して観ることができました。


話は面白おかしく、でもいろいろと考えさせられる好みの作品でした。

大先輩のふたりと真っ向から組んでの多部ちゃんの無尽蔵な才能に浸ることができました。


さて、今回の『出口なし』は多部ちゃんにとっては10作目の舞台となります。

朗読劇や映像出演のは除いて8年半での達成になります。


『つばさ』をやってるときに舞台に興味を持って、終わってから半年後の『農業少女』がすべての始まりですね。

若くして映画、ドラマで活躍しても同時期に舞台まで進出するのは当時としてはレアだったと思います。


でも舞台デビューで、杉村春子賞を受賞するとあとはご存知のとおり、三つのジャンルをバランスよくこなしてきています。

今は以前と違って、おそらく本人のなかでは三つの優先順位が逆転してるのじゃないかと想像します。


いずれにしてもこの後も映画が4本控えていますし、舞台は初挑戦のミュージカルがありますし、ブログを始めて10年経って70歳になっても絶えず刺激がもらえるのは多部ちゃんファン冥利でありがたいと思っています。


そこで10本の舞台作品を好きな順に並べてみようと思いました。

作品の質うんぬんではなく直観的な好みですので、悪しからずです。


1.農業少女 (2010年3月、東京芸術劇場)

2.わたしを離さないで (2014年4月-6月、彩の国さいたま芸術劇場 他)

3.オーランドー (2017年9月-10月、KAAT神奈川芸術劇場/新国立劇場/松本/兵庫)

4.サロメ (2012年5月-6月、新国立劇場)

5.キレイ~神様と待ち合わせした女~ (2014年12月-2015年1月、シアターコクーン/シアターBRAVA!)

6.出口なし (2018年8月-9月、新国立劇場 小劇場/サンケイホールブリーゼ)

7.尺には尺を (2016年5月-6月、彩の国さいたま芸術劇場大ホール)

8.ふくすけ (2012年8月-9月、シアターコクーン 他)

9.ニンゲン御破算 (2018年6月-7月、シアターコクーン/森ノ宮ピロティホール)

10.ツインズ (2015年12月-2016年1月、パルコ劇場/森ノ宮ピロティホール 他)


以上ですが、一部しか観てなくても、 私はこれが好きだというのがありましたら、コメントでいただけるとうれしいですw


それと残念なのは2と3が映像化されてないことですね。
今回の『出口なし』はどうでしょうか。




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ブラボー!『出口なし』

 2018-09-12
Deep Purplinです。

アップするのが遅れてしまいましたが、『出口なし』を先々週2回観てきました。1度目の水曜日はS席のドンジリのような最後列右隅でしたが、2度目の土曜日は最前列中央と間近で多部ちゃんを堪能してきました。

サルトルですから、「人間の存在とは?」という重いテーマのお話ですが、段田×大竹×多部の3人の濃密で丁々発止の会話劇は、味わい深いものでした。

設定としては不条理劇で、3人ともに悲劇を背負っていますが、だからこそ、お客を笑わせようとコミカルに見せる部分が散りばめられていて楽しく見ることができます。

上演時間はわずか80分ですが、多部ちゃんの見せ所も多く、非常に中身の濃いものになっています。全体を通して、いろいろと考えさえるところも多いですが、世界中で繰り返し上演されているだけあって、観て良かったと思わせる力のある作品です。

多部ちゃん演じるエステル(大竹さんの亡くなられたお母さんと同じ名前!)は裕福な老人のキレイな若奥様ですが、実は多部ちゃん史上、No. 1の悪女!役柄上、化粧もそれなりに濃く、怒りを表す場面では大きく目を見開いての演技です。

戯曲とはいえ、3人の言動はサルトルの思想を形にするためのものなので、劇中の人物として成立することとのバランスが難しいところと思いますが、その点はうまくつくられていると思いました。

エステルは、3人の中では歳もずっと若く、他の2人との距離の取り方で心が揺れ動く存在なので、段田さんと大竹さんが会話をしている最中も、多部ちゃんは絶えず表情や仕草で感情の動きを表しています。

特に多部ちゃんの顔のパーツを自由自在に動かす表情の演技(右の眉だけ動かすとか、右半分と左半分で別の表情とか)は目を離すことができません。その点、最前列での観劇は満足感タップリでした。段田さんは多部ちゃんと密着しての演技もあり、羨ましい...

2回目に観たときに、こんな結構大事な台詞あったっけ?というものもいくつかありました。前後のつながりから考えて、急に足したとは思えないので、一度では印象からこぼれてしまうぐらい台詞の量が膨大です。

私は今週2回観劇予定(日曜はyamarineさん、ブログも再生されたハリソン君と久々の再会)です。これからご覧になる方々も是非お楽しみください。






ここから先は、ネタばれそのものですので、不要な方は、お読みになるのはここまででおやめください。






すぐにわかるようになっていますが、3人が案内された密室とは、実は地獄。大竹さんは塗り壁のような白い厚化粧に暗い色調の口紅というまさに死人のようなメイクです。

地獄にいることは3人とも自覚しているので、自分以外の2人はそれ相応の何をしてきたのか疑心暗鬼。どう距離をとるかをつかむため、それぞれの人生を語るうちに、ざっくり言えば、イネス(大竹)を恐れガルサン(段田)に認めてもらいたいエステル、ガルサンは眼中になくエステルに認めてもらいたいイネス、エステルは眼中になくイネスに認めてもらいたいガルサンという、三すくみのような関係で堂々巡りになっていき、着地点はどうなるのか?と盛り上がっていきます。

1人対2人の少数派になるとハンディキャップが大きい3人という特別な状況に加えて、自分の人生でしてきたことを修正できない死者ゆえの特殊な状況のもとで話が進みますが、有名な決め台詞「地獄とは他人のことだ」(自分を認めるように自分を見てくれない他者の存在こそが地獄の拷問に値する)によって、この戯曲の肉体的な拷問のない変てこな地獄の設定と、我々が生きる現実の世界がつながります。

そして、目障りな他者を殺そうとしても、もう死ぬことのない死者同士、この三すくみの関係が永遠に続くことに3人は気づきます。途方もない絶望!と思わせた瞬間、一転、状況を受け入れた3人の弛緩した笑いになって幕を下ろします。

急転直下の終焉で、我々の現実世界でも自己の思いと他者の視線の間の矛盾は、解消を目指すべきものではなく、永遠に避けられないものであり、目の前の地獄の3人の物語は我々自身の物語であることに気づかされました。笑いで終わったことで、我々の人生にも楽観的な希望を与えると私は感じました。

密室には、大きな顔の銅像(とても重いという設定)が置かれています。1回目に観たときは、始めから舞台の客席近くに置いてあったのが、2回目に観たときは、始めは舞台の奥に置いてあり、劇中で地獄のボーイが軽々と客席近くへと運びます。その後、ガルサンが手をかけても重くてビクともしないという部分はそのまま演じたので、地獄のボーイが普通の人のように見えて、そうではないということを見せるように変更されていました。

次に観るときには、また手を加えているところもあるかなというのも楽しみです。


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〝 ニンゲン御破算 観劇!! ”

 2018-06-11



昨日、『ニンゲン御破算』を観てきました。

コクーンの先行は当たらず、ネットで手に入れ、3回分しっかりと観てきましたw


多部ちゃんは多くの猛者のなかで、いつものように孤高の輝きを放っていました。

どんな髪型をしていようと、どんな衣装を着ていようと、凛とした多部ちゃんから発せられるセリフは心地良いですね。


前回の『オーランドー』が素晴らしかったので、量質ともあまり期待してませんでしたが、やはり多部ちゃんは多部ちゃんでした。

スタートから幕間、締めのセリフまで大切な役割をしっかりとこなしていました。


今回は時代劇ですから露出は少なかったのですが、おいしい場面もいくつかありました。

ひとつは素晴らしいステップのダンス、もうひとつは一瞬のサービスショットです。


前のほうで観る方でしたら幸せな気分で会場を後にできるかもしれないと思いますw


今年は舞台が三つもあるので、1回ずつしか行かない予定ですが、その初回としては十分に満足しました。

劇そのものに関しては、小ネタ満載、仕掛けもバッチリで、いつもの大人計画でした。


昨日はDeepさんと一緒でしたが、偶然ももちゃさんを見つけ、観劇後は雨の渋谷で、パルコ劇場の朗読劇から続く3人の出会いと、おそらく一生女優を続けるであろう多部ちゃんへの想いを語り合いましたw




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