“I 記者の日記”

 2009-02-03
12月の日記のアップがまだ途中だが、先にアップしたいことがあるので、そちらを・・・、

1月25日

今日、昨年秋にインタビューした時から気になっている多部未華子さんの二十歳の誕生日記念トークショーと初フォトブックサイン本お渡し会が紀伊国屋のサザンシアターであった。

「毎日」で取材するようなネタではないのだが、多部さんにまた会いたかったので、取材をよそおって行ってきた(笑

多部さんは、NHKの朝ドラ「つばさ」の撮影で忙しいようで、成人式も今日の誕生日も仕事だったようだ。

まあ、みんなから期待されてるし、多部さん自身もだいぶ気合いが入ってきたようだから、ふつうの人と同じようにプライベートを過ごすっていうのは難しいのだろうね。

我々の頃は、私でも奥さんでも成人式はボイコットしていて、そういう人は大勢いたからなんとも思わないが、今の女性はどうなのかな・・・、多部さんもフォトブックの中で語っているように、人と群れるのが好きじゃないみたいだから、そう気にしていないのかな・・・。

今日、久しぶりに会った多部さんは、昨年のインタビューの時にも増して存在感があって美しかった。

彼女がイイのは、黙っている時は大人の女性の雰囲気が漂っているのだが、インタビューなんかで話しをすると素をさらけ出し、警戒心ゼロの、カワイさあふれる姿になってしまうところだ。

今回もインタビューを後ろで見ていて、そのギャップと自然な応対にまた感動を覚えてしまった。

今回は二十歳のフォトムックということで、記者から水着のないことをしつこく聞かれても、天然のひょうひょうとした笑いで相手をかく乱して、今後も、夏の撮影でも水着はありませんときっぱり話しをしていたやりとりが面白かったが、ああいうちょっと困った時に見せる目と顔の表情というのは、私のインタビューの時も感じたが、本当に困惑した顔を無防備に見せて、聞いてるこっちが勘違いしそうになるくらいいとおしい気持ちを抱かせてしまうのが本当に魅力的である。

あの時の記者も多部さんのことをもっと理解していれば、恩田陸さんの書き下ろし短編小説のことや彼女のエッセイのことなど違う側面の彼女のユニークさを探れたのに、芸能記者というのは興味本位で相手が困ることばっかり聞こうとするからな・・・、まあそれが彼らの仕事だからしょうがないけどね・・・(笑

恋愛に関する質問には、明快に積極的な考えを話していたのは、好感が持てた。

やはり、女優を続けるにしろやめるにしろ、これからの10年ほどが人生の中ですごく大切な時期だから、出来るだけいろんな経験をするほうがいいと思うな。

多部さんは、人一倍自然体の方だから、思う存分20代を駆け抜けていって欲しいと思う。

トークショーのほうはやや硬い雰囲気で、スケジュール通りって感じであったが、会場のファンのみなさんからの突然のハッピーバースデイがあったんで、ずいぶんと多部さんも感激し、盛り上がったものになって、やっぱり多部さんの人柄がファンの方とも通じるものがあって、リラックスしたいい雰囲気になって非常に良かったと思う。

写真集は、結構値打ちな価格設定だけど、写真も文章も充実していて、見所がイッパイあって、みんなに勧めたくなってしまう(笑

恩田さんの短編も彼女への期待が伺えてなかなかいいし、彼女のインタビューやエッセイも彼女らしいユニークな一面が出ていて興味深く、現在の彼女のファンはもちろんのこと、「つばさ」が始まると増えてくる新しいファンにもなかなかいいんじゃないかな。

写真のほうは彼女自身がポーズをとるのが苦手と言ってるのを配慮して、ストーリーを感じさせつつ自然体のリラックスした感じで、さまざまなシチュエーションで撮っていて、水着はないけど、それ以上の艶っぽさを想像させる画がたくさんあって、カワイイ少女の部分と本人も気づいていない大人の表情を見せている部分のギャップが、私のような中年男にはたまらなく切なく迫ってくる。

いずれにしても、これだけみんなから評価され、期待されているんで、この春からの「つばさ」でいろんな意味で大きく飛躍することは間違いないし、今回朝日の「TVダイアリー」の連載で、彼女に執筆をしてもらうという狙いは先を越されてしまったけど、ウチもまた春ぐらいに彼女を何らかの形でプッシュするように企画を立てて編集長に根回しをしておかないといけないな。



☆今日のお気に入りの一枚
  THE SEA AND CAKE  “CAR ARARM”
  ベテラングループの通算8作目、シンプルで自然体の演奏が気持ちいい。



  “WEEKEND”
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「I 記者の日記」

 2009-01-09
12/13
明日はいよいよ正月元旦号のエンタメ版の1面を飾る多部未華子さんの取材だ。

11月の編集会議で最も重要な1面は誰にしようかということで、私が多部さんを提案した時は、何人かの部員から、ちょっと地味じゃないかとか、知名度が低くないかとか言われたが、「HINOKIO」や「ルート225」、「夜ピク」までさかのぼり、その後の連ドラ、「やまたろ」、「鹿男」、「ヤスケン」での存在感とブレーク寸前の人気、それに「つばさ」のことを延々と話して、やっと納得してもらってから早1ヵ月が経ち、ついにということでドキドキワクワクしている。

自分なりに聞いてみたいことをリストアップしてあるが、多部さんは結構高齢の人や演出家、作家のようないわゆるクロウトにも評価が高いので、あまりふつうの若手女優に聞くようなことより、彼女の特異性を引き出せるような質問のがいいかなとは思っている。

まあ記事を書くのは自分だから、最後は自分の言いたいことを表現してみたいとは思っているが、どうやって編集長のOKをとるかにかかってくるかな。

でも、この年代の中では突出した個性と可能性を持った女優だから、その辺の熱い想いを込めれたらいいかなと思う。

あとは、インタビューがうまくいくことを祈るだけだ(笑

12/14
今日、取材に行ってきた。まだ、興奮冷めやらずという感じである。
一言で言って月並みであるが、「素晴らしい!」という言葉しか浮かばない。

自分としてもかなりの期待を持って行ったのであるが、そんなありふれた期待をはるかに上回るミラクルな時間であった。
結構長い時間取材をさせていただいたつもりだが、いま終わってみると一瞬の幻を見ていたようにしか感じない。

まさに、言葉で表すことがはばかられる不思議な存在といった感じである。この想いをどのように読者に伝えたらいいのか、いまはまったく頭が回らない。

入稿が20日だから、急いで草稿を起こさなくてはと思うのだが、まだしばらく余韻にひたっていたい気分である。

あまりに素晴らしいので、読者のみなさん全員に多部さんと接していただきたいという気持ちであるが、そうはいかないので、がんばって言葉でこの感動を表す努力をしてみよう。

12/15
今日は撮影を担当したKさんと打ち合わせをした。Kさんは先月、川越へ行ってロケの模様を先に撮ってもらっていたが、結構いい写真が多くて、どれを使ったらいいのか迷ってしまう。

Kさんは、長い経験のあるカメラマンだが、多部さんをはじめて見た時に、なんか懐かしいような、いとおしいような最近の女優には感じたことのないオーラを感じたようである。
そばで見ると印象が変わって、顔が小さくて華奢なので、一見可憐な感じなのだが、話しをするとしっかりとした受け答えで、しかも眼がするどいので、力強い吸い込まれるような魔力のようなものを感じたそうである。

であるから、レンズのほうを向くとその凛とした眼差しに一瞬たじろぐくらいのインパクトを受け、この人は19にして何という奥深い魅力をかもし出す人なんだろうと驚いたようである。

19でこれだと、ハタチを超えてからどこまでそのオーラが拡がっていくのか、あるいは薄まっていくのか、いずれにせよ是非また将来撮影してみたいと思ったそうである。

眼は口ほどにものを言い、という言い古された言葉があるが、最近の女優でこういう言葉がハマる人はそうはいないと思う。

それほどに、多部さんは黙っている時の存在感も、話しをしている時の存在感も見事である。

ただ、こう書くと凛々しくしっかりとした面ばかりが強調されるが、多部さんのユニークな点は、まったく無防備、無邪気な笑顔を体ごと我々の前でなんのテライもなくさらけ出し、吉本が幼い時から大好きで、いまも一日中お笑いのDVDを見てても飽きないという天真爛漫さをあわせ持っていることで、朝ドラの主演をはってる女優という感じをまったく抱かせず、スタッフ目線でドラマのことを冷静にとらえているところなどが実に魅力がある。

私の個人的な印象で言うと、女優に対する取り組みという面では、会ったことはないのでいい加減なことは言えないけど、自分の願望も含めて往年の女優、田中絹代さんのような1本スジの通った、毅然とした女優をイメージしてしまった。

もう一面の普段着っぽい感じは、やはり平成生まれならではの、何事にも冷めていて、過度な期待はしない、カッコつけたり、かまえたりすること自体意味がないじゃないって感じなんだろうな。

まだ、多部さんは女優としてどうどうと歩んでいくという覚悟はないようだけど・・・、心の中で思ってもそれをあからさまにするという人ではないし・・・、もし、「つばさ」を演じてさらに女優としてステップアップしたいと思った時は、いまの若手の中では突出した存在感と能力を発揮するのではないかと思う。

                                    つ づ く


☆今日のお気に入りの一枚
 RON SEXSMITH  “EXIT STRATEGY OF THE SOUL”
 とにかく曲が輝いている。稀有のメロディーメイカーが2年ぶりに出した佳作。



  “THIS IS HOW I KNOW”
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