〝 祝 恩田陸さん!! ”

 2017-01-20
ついに恩田陸さんが直木賞を受賞しました。

6回目のノミネートだそうです。

本当におめでとうございます!!


恩田さんは多部ちゃんの初期の代表作『夜のピクニック』の作者であり、多部ちゃんの唯一の写真集に短編小説を寄稿された多部ちゃんにとって縁の深い作家です。

ですからノミネートのたびに私も一喜一憂していました。


受賞した作品は『蜜蜂と遠雷』というピアノコンクールの一部始終を書いた大作のようで、受賞の前から絶賛されていました。

私もぜひ読んでみたいと思います。


私は連ドラ『やまたろ』で多部ちゃんに出会いましたから『夜ピク』を観たのは後からですが、若い多部ちゃんの瑞々しい姿と端正な演技が印象に残るすばらしい作品です。


連ドラデビュー前の多部ちゃんの作品は、芥川賞作家・藤野千夜さんの『ルート225』、角田光代さんの直木賞作品『対岸の彼女』と並んで恩田さんの『夜ピク』の3作が燦然と輝いています。

この3作品の多部ちゃんは全く異質ですが、強い存在感を発していて、彼女の演技が天性のものであるとともに人には見せない努力に培われてることがわかると思います。


この3作品に『ヒノキオ』を加えた4作品は永遠にリピートしたくなる宝物です。


『夜ピク』は約10年前の多部ちゃんですから今とは当然違いますが、根っこにあるピュアで清楚でちょっと気が強いところはほとんど変わりがありません。


『やまたろ』以降、数多くのドラマや映画や舞台がありますが、初期4作品のインパクトはいつまでも輝いています!!







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“ I LOVE TSUGE!! ”

 2014-01-26
今月の芸術新潮が、マンガ家「つげ義春」を特集しています。

この気高い雑誌が、マンガ家を特集するのは、今回でわずかに4人目だそうです


いままでは、手塚治虫さん、水木しげるさん、大友克洋さんの3人だそうです。

私は、大学に入ったころから、つげさんを読みはじめて、好きで好きでたまらなくて、ほとんど全作品読みました。


つげさんは短編ばかりですが、その独特、孤高の世界観は、叙情的で心にグサッと突き刺さるような作品が特徴です。

私は、物語を長々とつむいでいく作品よりも、私小説的な作品のほうが小説でも好きですが、つげさんは心をゆさぶる珠玉の作品ばかりです。


エンターテイメントとしてのマンガも多いですが、そういうのとは一線を画した内省的、シュールなアプローチが好きですね。

主要な作品は、何度も何度も繰り返し読みましたが、この後も死ぬまで何回も読み続けるに違いない宝物です。


これから老後に繰り返し楽しむ宝物の中でも、多部ちゃん、ビートルズに次ぐポジションをキープしていますw


私は、幼いころからマンガ雑誌などを読んだことがなかったので、大学に入って読みはじめた「ガロ」がほぼマンガ初体験でした。

「ガロ」の後に、手塚さんの「COM」が出ましたが、そちらはほとんど読んだことがありません。

ですから、好きなマンガ家というのは少なくて、つげさん、白土三平さん、永島慎二さんぐらいです。


つげさんは、寡作で、「ガロ」で執筆の当時から、毎月ではなく、たまに作品が発表されるという状態でした。

だから、来月は作品が載るっていうと、ときめいたものでした。


好きな作品はたくさんありますが、一番は「紅い花」ですね。

ドラマにもなりました。


その他、「李さん一家」、「沼」、「海辺の叙景」、「チーコ」、「ゲンセンカン主人」などなど秀逸な作品がいっぱいありますが、なんと言っても話題になった作品は「ねじ式」ですね。

その奇妙で、衝撃的で、シュールな世界観は、未来永劫語り継がれるに違いないと思います。


映像化された作品もたくさんありますが、みんなどことなくヘンテコな作品が多いですw


もう76歳ですが、いま現在27年間休筆してるそうです。

それを休筆というのか、引退と呼ぶのかわかりませんが、つげさんらしいと思います。


今回のような形で、40数年前の作品が注目されるのは、ファン冥利につきますね。

もしよろしければ、芸術新潮は高いですから、「紅い花」が全編載ってますので立ち読みされることをお勧めしますw

15ページの小品です。


これを書いていて、あの少女キクチサヨコを多部ちゃんで観てみたいなって夢想してしまいましたw




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紅い花

 2008-10-04
今回は、つげ義春さんのことからはじめようと思います。

私がつげさんに初めて遭遇したのは、大学で東京にいってすぐでした。

知り合いの先輩が「ガロ」のファンで、バックナンバーをかなりの号数を持っていたのでそれを一気に読み、こんなインパクトのある漫画誌があるのかと感動し、のめり込んでいった記憶がいまでもよみがえります。

当時は、「カムイ伝」の白土三平を筆頭に永島慎二、滝田ゆう、林静一、佐々木マキ、そして、つげ義春などそうそうたる顔ぶれがそろっていて、まさに劇画の黄金期を謳歌していた時代でした。

その中でも私にとっての特別な作家は、つげさんでした。

特にお気に入りの作品は、「紅い花」、「沼」、「李さん一家」、「ねじ式」、「ゲンセンカン主人」、「もっきり小屋の少女」などです。
その他の作品ももちろんいいのですが、なぜか色っぽいのばかりが並びました。
まあもんもんとした青春時代に愛読していましたから、こういう作品が印象に残るのも仕方ありませんね(笑  でもいずれもすぐれた作品ばかりです。

つげさんの良さは、彼の好きなふらり旅にもとづく日本の風土や土壌に根ざした大人の童話のようなペーソスと異世界と怨念が交差する幻想的なストーリー、そしてそうしたストーリーを際立たせる繊細
で哀愁ただよう作画と大胆な構図だと思います。

そこに私は人が誰でも根っこに持っている恐れ、痛み、悲しみやいたわりなどの原風景を感じます。

多部さんの作品においては、「HINOKIO」のジュンの男の子のような風貌と話し方がそれだけで超現実的存在であり、そのジュンがロボットで代理登校するサトルを現実の世界に連れ戻そうと全身全霊をささげる物語の構図に上記のような感情が呼び起こされます。

また先回も取り上げた、「ルート225」における日常の亀裂、親や弟との別離、子供から大人への脱皮、あっけらかんとしたエンディングのシュールさにつげさんに共通する異端の世界を垣間見ました。

もう遅いかもしれませんが、多部未華子主演の「紅い花」をぜひ見てみたいという思いが募ってきてしまいました。

ちょっと無理やりな展開でスミマセンがお許しを・・・(笑


☆今日のお気に入りの一枚
 安藤 裕子  “Chronicle”
 着実に進化するシンガーソングライター、5月にリリースされた可憐で描写力に優れた秀逸作!



“海原の月” Movie Version
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