〝 青春時代のアイドル ”

 2014-11-19
私の学生時代は学生運動の盛りで、4年生の時に東大闘争の終焉で下火になるまで、駿河台にあった大学は毎年冬場はバリケードで封鎖され、私も三派全学連のデモに、上京した高校時代の友人などと一緒に参加していました。

いま思えばハヤリみたいなものですが、当時は仲間と熱く語ったり、ケンカをしたり絶交したり青い議論を闘わす日々でした。


そんな時期に、仲間と映画に行くというと、今は亡き池袋文芸坐のオールナイトでした。

そして、観るのは、もちろん健さんです。


少し後に始まった寅さんも初期の作品は好きでしたが、やはり私の青春時代のアイドルは健さんでした。


女性では誰って思い浮かびません。

吉永さんは好きではなかったですし、はすっぱな秋吉さんが出てきて、ちょっと興味を持ったぐらいです。


網走番外地全作品の一挙上映は何度も観にいきました。

映画を観ながら、他の観客と一緒に主題歌を大きな声で歌いました。


昭和残侠伝、日本侠客伝、緋牡丹博徒など気に入った作品は何回も観ました。

劇場ではクライマックスになると掛け声や拍手で大変盛り上がりました。


健さんのストイックで寡黙だけど、義理人情にあつく、一本気なところに痺れましたね。

映画の中の姿ではありますが、そういう姿があそこまで画になる役者はいませんでした。


任侠映画を卒業した健さんの作品は、特に有名なの以外は観てませんし、あまり入れ込んだことはありません。

すばらしい役者ですが、いい人になっちゃいましたからね。


まあ、年相応ということでしょうがないのでしょうが、少しガッカリしたのも事実です。

もちろん類を見ない孤高の役者でしたから好きではありましたが、亡くなってその大きさを知る思いです。


健さん、ありがとうございました。



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“ 血まみれの二人 ”

 2014-01-27
WOWOWでやったのを録画してあった蜷川さんの舞台、『唐版 滝の白糸』をようやく観ました。

ご存じのように、多部ちゃんのお相手、窪田正孝くんが隼主演とも言える役で出演してるやつですね。


まだ数ヶ月前の舞台で、大阪公演の千秋楽には、たぶん多部ちゃんも観に行って、その翌日にはお伊勢さんで二人の目撃情報がたくさんありました。


多部ちゃんは、『わたしを離さないで』のインタビューで、蜷川さんについて聞かれ、出演した友人からいろいろと聞いてますって答えています。

これは当然窪田くんのことでしょうね。

頼もしい同志だと思いますw


その窪田くんが、一足先に蜷川さんの薫陶を受けた舞台は、いかにも唐十郎さんらしい奇抜な展開で、楽しめました。

この作品は、泉鏡花の原作をもとに何回も舞台化、映画化されてるそうですが、唐版はストーリーよりも視覚的な観せ方に力をそそいでおり、ラストの血の雨が降る見せ場は幻想的で映像で観ていても感動しました。


窪田くんは、白シャツ姿に血の雨を全身に浴びるわけで、まさに多部ちゃんの『サロメ』のラストと同じですね。

偶然ですが、まさにお似合いのカップルだと思いましたw


窪田くんの芝居は、声もよく通って、上半身裸にもなった容姿も見事で、これから多部ちゃんと同様に二刀流でがんばっていきそうで、頼もしい限りです。




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“ 卒業、おめでとうございます ”

 2013-04-16

怪優、三国連太郎さんが亡くなりました。

新聞やテレビで、大きく報じられていますから、あまり多く語ることはしません。


ですが、私にとってもスペシャルな役者であったので、少し書きたいと思います。


私がはじめて三国さんを観たのは、おそらく『越後つついし親不知』だったと思います。

ずいぶん昔のことなんで、確かではないのですが、その存在感に圧倒された記憶があります。


若いころは、ヤクザ映画やロマンポルノを除けば、難しい映画ばかり観ていましたから、『飢餓海峡』、『神々の深き欲望』や、『復習するは我にあり』などの作品は大好きでした。

そこにいた三国さんは、まさに怪優というのにふさわしいゾクゾクする存在でした。


もっと新しい作品では、相米監督の『夏の庭』でのおじいさんも印象に残っています。

とにかく出てくるだけで、周りを圧倒し、映画の主という雰囲気を振りまいていた感じがします。


でも、私は『釣バカ日誌』は、まともに観たことはありません。

三国さん自身が、はじめのうちは、あの作品を軽く見ていたそうですが、私はああいう役の三国さんは老後の余興としか思えなかったのですね。


でも、役者は作品に出てナンボですから、亡くなる2年前まで映画に出続けたことは、すばらしいことだと思います。

短く生きるか、長く生きるかは、人それぞれでしょうがないことですが、どのように生きたかはその人の意思であり、特にアーティストにとっては大切なことですね。


私たち凡人には、とても不可能ですが、三国さんや新藤監督のように、人生のエンディング近くまで、自分の生き方を貫いたのは、これ以上ない幸せなことに違いないと思います。


そんな三国さんに、思う存分に生きて、役者卒業おめでとうございます、と声をかけたいですw




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“ 共演者競演 ”

 2011-08-05
『陽はまた昇る』が3話終了しました。

視聴率は一進一退ですが、骨太な雰囲気の話で、佐藤浩一さんがぴったりハマった気合の入った演技をしていて、悪くないドラマですね。

ただ、3回目で、今後のネタ不足がちょっと心配な展開になってきました。


まあ、話としては、破天荒な刑事が警察学校の教官になって、いろんな問題を解決しながら現代っ子の新人警察官を一人前に育て上げるというような内容でしょうから、作品の面白さはエピソードのネタ次第ですね。

佐藤さんの奥さんがらみのネタもありますが、それは本線ではないですしね。


で、そこで生徒役で火花を散らすメインの3人がなかなか好演をしています。

その3人は、なんと、すべて多部ちゃんと共演したことがある若手演技派有望株です。


それは、三浦春馬くん、池松荘亮くん、冨浦智嗣くんの3人です。

このうち、三浦くんと冨浦くんは、多部ちゃんとガッツリ絡んだ相手ですね。

池松くんは、『夜ピク』で、そんなには絡んではいませんが、印象に残る演技でしたし、最近は大活躍ですね。


そんな3人が対照的な役で、存在感を発揮して、佐藤さんと熱いバトルを展開して、多部ちゃんと同じテレ朝のドラマを盛り上げているのがうれしいです。

特に、反発しあう三浦くんと池松くんの本気の芝居が見ものです。


いい役者をキャスティングしていますから、脚本次第でさらに盛り上がる可能性があると思いますので、期待をしていきたいと思います。



さて、やっと1週間が過ぎて、まもなく『ジウ』第2話です。

多部ちゃん的には、前半のクライマックスですね。


私は小説を読んでいますが、やはりこのシーンをどう描くかによって、作品の今後が見えてくる気がします。

タイトル負けしない演出を期待していますw


多部ちゃんの体を張った演技が非常に楽しみですね。




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“ 黙 祷 ”

 2011-07-19
原田芳雄さんが亡くなられました。

誠に残念です。


若い頃から、好きな映画でたくさん原田さんを観てきました。

俳優としては、まだまだエネルギーと若さがあふれていました。

これから、もっともっといい仕事をされると期待していました。


多部ちゃんとは、『不毛地帯』で共演されましたが、確か一緒にお芝居はされなかったかと思います。

ぜひ、ガチンコの共演をしていただきたかった役者さんでした。

きっと、多部ちゃんもそう思っていることでしょう。


あのアウトロー的な存在感が大好きでした。

原田さんの不在を補える人はいないわけで、つくづく良い役者というのはワン&オンリーなんだなと思います。


唯一の救いは、最後の最後まで役者を貫徹されたことですね。


心よりご冥福をお祈りいたします。





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