〝 海にかかる霧 ”

 2018-01-19


私は昨年3月、47年務めた会社を退職して、週3回の図書館、1回のプールを軸にして、日々を過ごしています。

この1年、嫁さんとは1泊の国内旅行に数回行った程度で、後は30年ぶりぐらいに夫婦テニスを再開しました。


ただ前の職場(インターネット通販)に頼まれて、中元、歳暮、チョコレート商戦と延べ半年ぐらいバイトをしているので、来月で70歳になりますが、まだ完全な老後という感じがしません。

そんな中、たまに昔の多部ちゃんを観ることがありますが、短時間で楽しめるのがトーク番組で、いま一番気に入ってるのが「Aスタジオ」です。

あの番組での多部ちゃんは最高ですね!!w



さて、今回も最近観た映画の紹介です。

タイトルの作品ですが、2014年の韓国映画になります。


相当にショッキングな内容ですが、私は好きです。

実際に同じようなことがあったのかは知りませんが、朝鮮半島や中国の複雑な事情が垣間見えます。


不漁に苦しみ、漁船の修理もままならないほどに困窮していた船長が、乗組員5人の生活のための金策に走り回る中、中国の朝鮮族の密航を仕方なく引き受けることになります。

密航決行の夜、荒れた沖合に出たチョンジン号に中国船から飛び移る密航者たちの中で、一人の若い女性が海に転落します。


それを見たひとりの若い船員が海に飛び込み、女性を救出し、しだいその女性に好意を抱くようになり、船の機関室にかくまいます。

そこに海洋警察の巡視船が現れ、密航者数十人を狭い魚の格納室に隠します。


と書くとあとの展開を想像する方がいると思いますが、その先の展開は映像で観ないと凄みが伝わらないので割愛します。

陸に上がってからの最後のエピソードもシビアで余韻が残ります。


この作品も前回のも同様、☆4つです。



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〝 プリズナーズ ”

 2017-01-15

多部ちゃんの連ドラが近づいてきましたが、秋のドラマが終わってから昨日までに19本の映画を観ました。

とは言っても、120本近くのストックがあったのでまだまだなんですが、冬のドラマが本格的に始まってきてるのでもうこれ以上は無理です。


観ている間にも嫁さんからwowowでこれを録ってとリクエストがあり、無条件でそれに従います。

日経で☆4つかカンヌなどの入賞作品が録画の条件なんで新たに増えるのはしょうがないですね。


ほとんどが洋画でヨーロッパの作品が多いので難解な作品もあり、観るのにエネルギーを要するのですが、中には今日紹介するような面白くて刺激のある作品があるのでたまりません。


今日紹介する『プリズナー』は久しぶりのアメリカ作品(2014年)です。

ボストンの村で発生した女児失踪事件を解決する話ですが、相当込み入ったストーリーです。


娘の父親であるケラー・ドーバー(ヒュー·ジャックマン)と、この事件を担当した ロッキー刑事(ジェイク·ギレンホール)の間で繰り広げられる葛藤と問題解決の過程が非常にうまく描かれています。

アメリカ的とも言える、父親が警察の対応に不満を持って勝手に自分で解決しようとする過程は暴力や時には拳銃をも使用するので日本では考えられない過激さです。


犯人が特定できず可能性のある人間が何人も出てくるので、どんどん引き込まれます。

宗教的な側面も絡んでくるので、そのあたりも興味深いです。


凶悪な事件が相次ぐアメリカだとこういうこともあるかもしれないと思って観るとゾッとします。


いろんな問題提起をしてるので、観る側の感性によって評価が異なる可能性があるのも面白い点だと思います。





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〝 あなたを抱きしめる日まで ”

 2016-10-11
久しぶりに映画の紹介です。

ドラマやサッカーもたくさん観てますが、映画もHDDに100本以上溜っていて、時間を作って必死で消化していますw


文字通り消化という見方なんで、なかなか印象に残るのはないのですが、久しぶりに書きたいなって思う作品に出合いました。


その作品は、『あなたを抱きしめる日まで』という2013年のイギリス映画です。

ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門でクィア獅子賞、金オゼッラ賞(脚本賞)を受賞しています。


この作品のミソは実話に基づいているというところです。

もしフィクションだったら、ちょっと出来過ぎじゃないって思うようなストーリーが実話だというのがズッシリ!きます。


ネタばれしないようにあらすじを書くと、1955年のアイルランドで、14歳の主人公(フェロミーナ/原題)が行きずりの男との婚前交渉で子供が出来てしまうところから始まります。

厳格な父親によってその娘はカトリック教会の修道院に預けられ、そこで出産し、厳しい労働を課せられ、一日にわずかな時間しか子供に会えないという日々を送ります。


そしてカトリックの掟をやぶったということで、子供は3歳の時に娘の許可を得ることなく養子に出されます。

重い罪の意識から主人公はその後50年近くそのことについて誰にも話さなかったのですが、ふとしたことから娘に話してしまいます。


それを知った娘は、怒りを覚え、ブレア政権にもいた有名なジャーナリストに相談し、養子に出された母親の息子の行方を捜して本に書いてくれないかと頼みます。

そのことを出版社に売り込んだ記者は、子供がアメリカ人の里親に引き取られたことを突き止め、高齢の主人公とともにニューヨークに向かいます。


ニューヨークで、その子の新たな名前を突き止め、ネット検索をすると、なんとレーガン大統領の法律顧問をしていたことがわかります。

それから当時の彼を知る人物を捜し、次々と明らかになる事実は驚くことばかりで、非常に興味深い話です。


重要な部分は省いて書きましたので、興味のある方はご覧いただければ感動されることと思います。


この作品は批評家の間でも絶賛されたようですが、カソリック教を強く批判する側面があるので、そのあたりも興味深いですし、人の過ちや宗教について考えさせられる作品で、私は非常に感銘を受けました。


よろしければ・・・









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〝 ありがとう! アッバス・キアロスタミ ”

 2016-07-06


大好きな映画監督、アッバス・キアロスタミさんが亡くなりました。

好きな外国人映画監督はたくさんいますが、この方とフィンランドのアキ・カウリスマキの二人は特別な存在です。


キアロスタミ監督はイラン出身で、享年76歳でした。


小津さんの影響を受けており、静謐な画作りと繰り返される展開が印象に残ります。

私が観た作品は、『友だちのうちはどこ?』、『そして人生はつづく』、『オリーブの林をぬけて』、『桜桃の味』、『ライク・サムワン・イン・ラブ』ですが、『ライク・サムワン・イン・ラブ』は日本で撮っています。


どの作品もいいですが、特に「ジグザグ道三部作」と言われる最初の3本が好きです。


普通の劇場でやるような作品ではなく、昔よく観にいった地元のシネマテークで観ました。

今でもWOWOWで録画して観る作品は〝W座”で紹介するようなマイナーな作品が多いです。


多部ちゃんの映画以外はほとんど劇場まで行くことがなくなりましたが、たくさん映画を見ていたアラフォーの頃に感銘を受けた監督でした。


いい作品をたくさん残してくれたことに感謝をしたいと思います。




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“ 天使の分け前 ”

 2015-11-26
多部ちゃんについて書くことが思いつかないので、久しぶりに最近観賞した映画について書きたいと思います。

映画は劇場に行くのではなく、ほとんどWOWOWで録画したのを観ています。


毎期連ドラを10本ぐらい観るので、映画を観る時間は限られ、HDの中にはたえず5~60本はたまっています。

観るのは洋画が多いので、連ドラに比べれば、当然作品として手ごたえがあるものが多いですね。


でもそうだからと言って、連ドラを観たくないとは思いません。

連ドラのぬるさや抜けたところも、今の日本をあらわしていると思いますし、たまにはいい作品もありますからねw


で、今日ピックアップする作品は


天使の分け前』、2012年のイギリス・フランス・ベルギー・イタリア合作映画です

監督は、ケン・ローチです。


この作品は、カンヌ映画祭で審査員賞を獲っています。

日本では2013年4月に公開されてます。


内容はコメディーテイストですが、いろいろと考えさせられるグッドムービーです。


舞台はスコットランドの大都市、グラスゴー。

スコッチ・ウィスキーの本場らしく、ウィスキーが物語の軸になっています。


観察保護下にある若者たちが主役で、昼間から水のようにウィスキーを飲むのには驚かされます。

若者同士の抗争や社会からはじき出される様子は見ていて辛いです。


そういう状況から抜け出したいと、喧嘩っぱやい若者が、一攫千金を夢見て、ウィスキー製造工場を舞台に大掛かりな芝居を仕掛けるのが面白いです。


最初のうちは一体何を描こうとしてるのはわからなくてイラついたのですが、だんだんと狙いが見えてくるにつけてユニークな話にワクワクしてきます。


最後はちょっと皮肉も込めた痛快な仕上がりで、とても印象に残りました。






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