“ スモール・バット・グッドワン 6 ”

 2013-10-22
今回取り上げる作品は、『真夜中からとびうつれ』です。

2011年5月に期間限定でネット配信され、後に全国のいくつかの小劇場で上映もされました。


あのヒット作『デカワンコ』の後の仕事ですから、そういうマイナーな作品に出るって発表されたときは、驚きとともに、さすが多部ちゃん、やるなぁって思いました。


上映会は、幸い名古屋でも有名なミニシアターでやりましたので、私も観にいきました。

やっぱり大きなスクリーンで観る青い服を着た多部ちゃんは、ニンフのような雰囲気を醸し出していて、彼女の引き出しの多さを見せつけていましたね。


横浜聡子監督の作品で、セリフがなく、わかりにくいストーリーですが、不思議な魅力を放っています。

もちろん、その真ん中に多部ちゃんがいるからこそなんですが、こういうマイナーな作品にも出る姿勢がステキだと思います。


いまこの作品を観ることは難しいと思いますが、なんらかの機会にソフト化されることを期待しています。



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“ スモール・バット・グッドワン 5 ”

 2013-09-03
今回は、NHKで放送された、その5分前『明日への船出』です。

2006年12月に放送されました。


私はリアルタイムでは観てません。

『夜のピクニック』が前年の9月に封切られて、『魁!セレソンDX』が10月~12月まで放送されてた時期ですね。


その後、あの佳作『すみれの花咲くころ』が翌年1月にBS-NHKで放送されます。

民放の連ドラに出る半年前ですから、いわば多部ちゃんのメジャーシーン登場前の逸品が相次ぐ時期の小品ということで貴重だと思います。


多部ちゃん演じる美沙が、船に乗って出発しようとする間際に小林聡美さん演じる母親が止めにくるという話です。

イルカと一緒に暮らしたいという美沙の決意がゆるぎないと分かると、自分は象と暮らすという小林さんがユニークですw

多部ちゃんのキリッとした表情と話し方が魅力的です。


わずか5分という短いドラマですが、多部ちゃんと小林さんという存在感のある二人のおかげで、説得力のある映像になっています。


でも、美沙の多部ちゃんを見てると、その直前の甲田貴子はピッタリだけど、半年後にあの池上隆子として大変身するとは、想像がつかないですね。


多部ちゃんの潜在能力を見抜いた『やまたろ』のプロデューサーはさすがだと思いますw




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“ スモール・バット・グッドワン 4 ”

 2013-08-13

このシリーズもだんだんシンドくなってきましたが、第4回は『ブレスト』を取り上げたいと思います。

『ブレスト』を小品と言っていいものかどうかは微妙なところですが、ソフト化されてないので、多部ちゃんのファンでも観た人が限られるマイナーな作品であることは間違いないですね。


この作品は、2006年1月に放送されたようですが、多部ちゃんの初々しい高校生姿が観られます。

この時期の多部ちゃんは、17歳になるかならないで、5ヶ月前に『青空のゆくえ』が封切られ、同じ1月にはWOWOWであの佳作『対岸の彼女』が放送され、さらに2ヵ月後には傑作の『ルート225』、5ヵ月後に『ゴーヤーちゃんぷるー』が封切られるという昨年の連ドラ3連チャンに並ぶような映画や単発ドラマのラッシュでした。


これはすべて『HINOKIO』での演技に触発されたプロデューサーからのオファーだろうと思いますが、『ゴーヤー』の3ヶ月後に封切られる『夜のピクニック』までで、女優多部未華子の最も特徴的な強みが確立された時期とも言えると思います。


このドラマでの多部ちゃんの役は山口摩湖と言い、少し控えめな女子高生ですが、重要な役割を果たします。

ある企業の学生のアイディアによる新製品開発メンバーに選ばれて、ブレインストーミングを繰り返しながら成果をあげていくという物語です。


『つばさ』で脚本協力をしていた今井雅子さんの脚本です。


3人選ばれた女子高生に、小林涼子ちゃんと佐津川愛美ちゃんがいます。

多部ちゃんと縁のあるふたりですねw


物語としては、特に際立った部分はないですが、若き日の多部ちゃんを味わうには申し分ない作品だと思います。

なんらかの方法で日の目を見るといいなと思っています。




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“ スモール・バット・グッドワン 3 ”

 2013-07-21
スモールワンの3本目は、『バイバイ、ベアー~青いエアメール』(07.12) です。

リンクしてあるYouTubeはパート1です。パート2もあります。


この作品は、ちょっと前にNHKでやっていましたので、観た人も多いかもしれません。


ユーミン・フィルムズと言って、ユーミンの曲をベースにショートムービーを作ったシリーズの1作ですね。

ユーミンのコメントもあるのですが、若い二人の演技に感心をしています。


建前上二人なんですが、気持ちは多部ちゃんにいっていたに違いないと思っていますw

いつ頃撮られたのかは知りませんが、『やまたろ』と『鹿男』の間に放送されています。


だからその後の多部ちゃんの活躍には、ユーミン自身もヤッパリ!!と思っていることでしょうw


多部ちゃんが演じた奈那子は、ほとんど『対岸の彼女』の野口魚子の焼き直したような役です。

ああいう女の子を演じさせたら、多部ちゃんの右に出る子はいないですね。


親友との残酷な出来事、切ない想いなど、多部ちゃんの表情を見てるだけで痛くなる青春のエピソードを切り取った小品です。


女優多部未華子のストロングポイントを端的に描いた貴重なショートムービーだと思います。




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“ スモール・バット・グッドワン 2 ”

 2013-07-16
多部ちゃんの中では、マイナー感のある名作をピックアップするシリーズです。

多部ちゃんは、インディーズっぽい作品にも結構出ていますが、彼女の孤高の存在感が演出家をときめかすのだろうと思います。


若い時期はどんな女優でもそういうインディーズ系の作品に出ることはあると思いますが、多部ちゃんがユニークなのは、『真夜中からとびうつれ』のように、メジャーになっても、そういう仕事を引き受けるという姿勢ですね。

おそらく、ギャラもそんなに高くないと思いますし、上映の機会も限られている作品に名の売れた彼女が出演して、見事な存在感と輝きを放っているのは痛快でもあります。


そんな彼女の2005年5月に発表されたショート・フィルムが『硝子と鉛と火粉』です。

紅という名前の、一風変わった女子高生役です。


作品も幻想的で、わかりづらいストーリーですが、多部ちゃんが出てくると俄然、ヘンテコ感が増して、面白くなります。

ほとんどセリフのない役ですが、多部ちゃんは顔の雰囲気と目つきだけで、観るものを惹きつける何かを持ってるというのが、よくあらわれています。


最近つぶやきで知った、祷キラリというちょっと注目の13歳の女優が、この作品の多部ちゃんの不思議で怪しい雰囲気を持っていると思います。


こういう作品の雰囲気が、問題を抱えているツンとした『対岸』や『すみれ』などにつながっていると思うのですが、一方で、この作品の公開直後には、『ガチャガチャポン』で夏帆ちゃんと一緒にはじけるようなコメディエンヌぶりを発揮していますから、ひょっとしたらひょっとするかもって思った制作者も多かったと思います。

でも文芸作品にはいいけど、連ドラはちょっと難しいかなっていう中で、同じフジでの池上隆子に抜擢され、ニノと翔くんの相手を見事につとめたことによって、多部ちゃんの今につながってくるわけですね。


事務所も、多部ちゃんはメインまたはサブなら活きるけど、その他では難しいとわかっていて、あせらずに初のヒロインを勝ち取ったのではないかと推測します。

そういう点で、小さな作品と言えども、侮れないということがわかります。


この作品でも、内容はわかりにくいですが、出来不出来ではなく、女優としての大きな可能性を感じさせたという点で重要だと思います。

そういう意味でも、将来の多部ちゃんにつながる大切な仕事でしたね。



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