「つばさ」にみる演技の量と質

 2009-03-31
今日発売の「週刊朝日」は多部ちゃんがなかなかいい顔で表紙を飾っている。

毎日新聞の正月号に先を越された遅れを取り戻そうと、最近朝日はすごい多部ちゃんをプッシュしている。
大変にうれしいことです。私は朝日が好きだから・・・(笑

その「週刊朝日」で多部ちゃんはまた、記者に肩すかしをくらわせている。さらっと・・・、

朝ドラのヒロインとしての意気込みを聞かれて、『ほかのお仕事と特に変わりないですね。自分のセリフを覚えるために、今は台本をひたすら読んでいます。ワンシーンごと、悔いが残らないように演じたいです』ってね。

そして記者は、「いい意味で女優然としたところがない。演技に対しては真摯。かつてミュージカルを見て女優に憧れた小学生は、いまや最も期待される若手の一人となった」と・・・・、

ちょっとニュアンスが違うところもあるけど、それはおいといて・・・、当たり前の質問をしても多部ちゃんからは期待するような回答は帰ってきませんよ。

野茂やイチローに今シーズンの意気込みを聞いてるようなもので、当たり前のことを聞くなってことですね。それぐらいの大物ってことです、多部ちゃんは・・・(笑

ようするに、セリフの量が多いのがちょっと大変なぐらいで、芝居の質は変える必要がないから、本質的には今までと何も変わらないってことですね。

彼女は演技をテクニックでこなすということはしない、いつも全力投球、中途半端はキライ、芝居には徹底するから周りがそれに感化されて高質の化学反応が起きる。

もう彼女の芝居は今までのさまざまな作品の中で培われてきて、誰が見ても文句のつけようがないから、セリフさえ覚えれば、あとは相手にリフレクトしてニュアンスの変化をつけるぐらいで全然問題ないわよということだと思います。

なんというたくましい。もう多部ちゃんの中では「つばさ」はほとんど終わっているのでは・・・、あとはいい台本を書いてよって感じで・・・(笑


2/156が終わりました。まだ序ノ口ですが、すでに多部ちゃんの長ゼリフ登場で、見る人の気持ちを引きずりこんでいますね。

今日は、加乃子と千代の言い合いの仲裁につばさが入り、「おかん」の仕事についての充実感を語るという・・・、このパターンはやはり「つばさ」のキモになりそうでいい・・・、しつこく繰り返して欲しい(笑

それにしても吉行さんも最初からあんなテンションの高い演技を要求されるのはかつてないことでしょうし、なんかもうかむ寸前という感じの早口と緊迫感でした。

高畑さんに負けないようにするには、年齢からいって大変だなあって感じですが、よくやってると思います(笑

高畑さんはまだまだこれからですが、もう初回からまだかまだかと見る者に期待を持たせて、それだけでもすごい存在感で、序盤は多部ちゃんがひっぱるのか、高畑さんがひっぱるのかという緊張感がまた面白そうです。

竹雄も、按配のいい役どころでやはりゆうことのないキャスティングですね。

いずれにしても、そういう大ベテランにまったく動じることなく、むしろ対等以上に演じている多部ちゃんは見事で、初回の視聴率も17.7%と、「瞳」や「だんだん」を上回ったようで、NHKの宣伝が功を奏したようです。

あとは、多部ちゃんにお任せあれ、どんどんウナギ登りでっせ・・・・・(笑
タグ :

“絹さん 麻さん”

 2009-03-30
「麻さん 見たきゃあ」

「なにがだ 絹さん」

「なにがって 今日から始まった朝ドラだぎゃあ」

「あ~ 朝ドラきゃあ なんか変な目次だったがや 写真ばっかで なにが始まるんかと思ったがや」

「ほうやな~ なんか変わっとったなあ ほんでも多部って子はかわええけど しっかりした感じでええがや」

「ほ~きゃ~ かわいすぎておかんに見えんかったわ 包丁さばきもぎこちにゃ~しよ~」

「ほりゃ~ しゃ~にゃ~わ ハタチにしちゃあ しびゃ~がうまかったがや 落ち着いてとって」

「空を飛んどるとこはよかったなあ」

「ほれと土手でつばさが弟と話しとるとこでカメラが横に動いて それから上に上がって 弟を追いかけていくところを上から見とるのが なんか映画みてゃ~で良かったなあ~」

「へえ~ 絹さんよ~見とるな~ さすが わきゃ~ころ映画きちぎゃあだっただけあるなあ~」

「話しも面白そうだしな~」

「ほれと 川越ってええところみたいだにゃ~ 知らんかったなあ」

「ほ~やなあ~ め~どのみやげに一度行ってみてゃ~なあ」

「ほうだ 孫に言って連れてってもらわにゃかんなあ」

「ほういや~ あしたは高畑が出てくるのきゃ~」

「ほうだな~ 高畑が戻ってきたら どえりゃ~ことになるなあ~」

「ほ~や 中村とか吉行とかええ役者がそろっとるで見ごてゃ~ありそうだがや」

「ほいでも多部って子はでャ~じょ~ぶきゃあ そんなえりゃ~役者ばっかに囲まれてよ~」

「ほれがよ~ 座長みてゃ~にすっげ~がんばっとるって書いたったぞ~」

「ふ~ん ほりゃあ 毎朝楽しくなりそうだなあ」

「隣のやまさんにも教えてやらにゃあかんな~ あいつぁ~最近ちょっとぼけてきとるでなあ~」

「ほ~や ほ~や 親類一同や孫にも宣伝せにゃいかんわ」
タグ :

“つばさ 前夜祭”

 2009-03-29
今夜も書かずにいられない・・・(笑

多部ちゃん  いよいよ「つばさ」放送開始おめでとうございます。

撮影に入ってからすでに5ヶ月経ってますが、映画やドラマは公開されてはじめて一般の人の目にふれるのですから、私たちにとってのスタートは明日ですね。

そういうことであらためて「おめでとう」と言いたい(笑

前夜祭なんて銘打ちましたが、どうやってお祝いしたものか・・・、全く考えなしに書いてしまいました。

撮影に入っていろいろなことがあって、想像もしていなかったような大変なこともたくさんあったように聞いてきましたが、大きな流れとしては、プロデューサーやディレクターの期待以上であり、共演者の方やスタッフの方もみな多部ちゃんの変幻自在の演技、どうどうとした存在感に関心しきりという、若い時からいろんな監督に評価されてきたように、多部未華子ここにありということを周りに知らしめたようですね。

私たちにはそんなことは当然のことですけど・・・(笑

いま何度も流されているNHK「春の新番組紹介」でも「つばさメイキング」でも、多部ちゃんは変わらず、いつものように落ち着いていて、声のトーンは低く、テンションも低い。

ハイテンションは高畑さんにおまかせですという感じで、ふだんの自分はいつでも変わらないわよってところがいいですね。

なんか、私も最近は同じことばかり繰り返し書いているようですが、何回でも書いて確認しておきたい気分なのです(笑

前夜祭ということで、全然関係ないけどいま自分が好きなアーティストを列記してみたいと思います。


いま好きな女優  別格 多部未華子、麻生久美子(多部ちゃんが好きな女優で名前をあげてたのがうれしかったです)、志田未来

以前興味があったけど関心がなくなった女優  長澤まさみ、黒木メイサ、相武紗季


いま好きな男優  岡田准一、オダギリジョー、二宮和也

以前興味があったけど関心がなくなった男優  木村拓哉、ヤマピー、竹之内豊


いま好きな日本のミュージシャン  奥田民生、木村カエラ、安藤裕子

以前興味があったけど関心がなくなったミュージシャン  AIKO、AI、中島美嘉


いま好きな海外のミュージシャン  Pウェラー、Eコステロ、ベック

以前興味があったけど関心がなくなった海外のミュージシャン  U2、コールドプレイ、レディオヘッド


と適当にいまの自分の好みを列記しましたが、私はどんなものでも新しいものに関心があり、スポーツでも政治でもニューカマーの注目し、サポートしようとする人間で、変わらぬ仕組みやなじんだものに固執するという考えを極力排除します。ちょっと行き過ぎなくらい・・・(笑

そういう中でも捨てられずに残っていくのが、自分にとっての本物ってことですね。


こういう好みの中で、自分でも多部ちゃんはちょっと異質じゃない、って思わないこともない。
一見あんまりとんがったとこもないし・・・、

でも言われてるように、外見もあるけど心の動きですね。それがユニークという・・・、人間的な素の部分にハマるともう抜け出せない(笑

どうしてと時々自分でも思うし、奥さんも不思議がりますが、彼女の自己矛盾も抱えつつ、それをアカラサマにすることもいとわない存在そのものへの興味なんですかね。

とにかく、そんな多部未華子ちゃんが毎日見れるという二度とない貴重な瞬間が明日から訪れます。

心して、120%いや200%集中して楽しみたいと思います(笑

レッツ エンジョイ “TSUBASA”!!
タグ :

“羽ばたけ 多部ちゃん”

 2009-03-28
私は3月から職場が変わって、それまで1年間週休3日でのんびりやってたのが、結構忙しい仕事で週休2日になり、少し重い物を持つので持病の腰痛がでて、ちょっとシンドイ毎日です。時間給ですから給料は少し増えるのですが・・・(笑

花粉症もひどくって、鼻づまりでまともに寝れなくて1日ぐったりしていることが何度もありますし、薬のせいで胃腸の具合もよくないし、と鬱陶しい日々です。

そんな時にも、多部ちゃんが花粉症を抱えながらあんなにがんばっているんだと思い、こんなのはどうってことないって自分に言いきかせながらやっていますが、この時期はやはり最悪で、しかも結構ロングランなのがツライ・・・・・、

夏になったらなったで蒸し暑さでぐったりとなり、水分を取り過ぎてただでさえ弱いおなかをこわし、夏も最悪だって思いますから、年寄りが暮らしていくのは本当にシンドイなって思ってしまいます(笑

でもそうやって弱音を吐いて、自分を卑下して本音をさらけ出しながら、「なんとかなるさ」ってやってくほうが、ノンプロブレムなんて強気ばっかりみせているより、前へ進んでいく力がでるような気もしますから不思議です(笑


多部ちゃんも、「つばさ」の撮影でも結構本音をさらけ出し、弱音もぶっちゃけて、それによって自分を叱咤激励している感じがしますね。

まあ本人はそこまでおおげさな意識はなしに、「私も流れでここまできちゃったけど、このままでいいのかなって思います」とかマスコミの人間が聞いたら、「エッ!朝ドラのヒロインがこういうことを言うの」って思うようなことをペロッと言っちゃうわけで、それは共演者であろうが、演出者であろうが、取材の人であろうが、自分の感じていることを隠すことなく言ってしまうという飾らない無防備さが、彼女にとってのふつう感覚ということなんでしょう。

だから、最初のうちは朝ドラのヒロインに選ばれても、それがどんなにすごいことか全然認識もなく、周りの人に言われてはじめて、プレッシャーを感じはじめるけど、その頃からいまにいたるまで、基本的なスタンス、多部節はなんら変わらないというとこが、今回のメイキングでも確認できて、いい子になってないところがスバラシイと思うわけであります。

それは、まさに自分の仕事に取り組む意識、姿勢へのいままでの経験の中で培われた自信であって、自分の考えやひらめきで演じ、それが評価されてきた結果のいま、ということに裏打ちされ、仕事さえきっちりやれば、あとは自分の考えや思いを率直に表現するのはふつうでしょ、っていう感じでしょうね。

ひょうたんがいでんさんの記事で教えていただいた、今月の「本の話」連載の吉行和子さんの言葉、「多部さんはいまどきめずらしいシンのある女優、お色気たっぷりで大人の扱いもうまい10代の女優がごちゃごちゃいる中で一味違う。女優になった理由を聞かれて職業としてと答えるなど、彼女の愛想のなさは、希少価値だ」というのを読んで、王監督のイチローへのコメントを思い出しました。

「多部未華子は個人主義者だと思っていたが、本質はチームリーダーだった」

そんな多部ちゃんの好むと好まざるとにかかわらず、大きな分岐点となる「つばさ」まで、あと1日半となりました。

いよいよ 「多部劇場」第2幕の開演です。


さあ~ 毎日を楽しく、ちょっぴりせつなく、感動したい方は、ギャルからお年寄りまで、寄ってらっしゃい! 見てらっしゃい! 多部一座の「つばさ」のはじまりだよ・・・・・、お代はいらないよ(笑


タグ :

“つばさを待ちながら”

 2009-03-26
「つばさ」のスタートまで、とうとうあと4日となりました。

昨年の7月にヒロインが多部ちゃんに決定してから、8か月待ちました。
さすがにここまで来ると、早く早くという気持ちの高まりが抑えられません(笑

関東の方では、「フィッシュストーリー」の初回舞台挨拶に、忙しい中多部ちゃんもいくつかの映画館に駆けつけ、ブログ仲間も馳せ参じ、楽しそうなレポートをされていて、なんとなく落ち着かないのですが、そうこうするうちにいよいよ本命「つばさ」の登場となります。

もうメイキングが何回も放映されて、われわれ多部ファンのみならず、一般の朝ドラファンの方も、面白そうだとか、なんだあの騒々しいのはとか、いろんな思いの方がいると思います。

視聴率は気にしないと言ったらウソになりますが、NHKがまさに朝ドラのリボーンをかけて取リ組み、いままでの予告を見る限り、あるいは多部ちゃんや出演者のコメントを聞く限り、私のような熱烈な多部ファンであるとともに、何事においても破壊することから新たな創造が生まれると考える人間にとっては、申し分ないチャレンジをしていると思われますので、内容が面白ければ視聴率は多少低くても一喜一憂はしません。

最近、以前購入した「ヤスケン」のDVDの本篇を見はじめ、リアルタイムで見てた時は、どうしてもストーリーをぼってしまうので、今回は多部ちゃんだけを見続けることを最優先で見ていますが、実にスバラシイ演技とコメディエンヌとしての表情の豊かさにあらためて感嘆させられています。

初回でいきなり松岡さんが多部ちゃんにハマったのがよくわかります(笑

松岡さんなんかは、共演するまではたぶん多部ちゃんの主演映画なんかは見てないでしょうし、多部未華子ってどんな子かな、「やまたろ」はちょっと見た程度で、あと「西遊記」や「鹿男」のちょっと不思議な存在感というくらいの予備知識だったんでしょうから、ヤスコのあの起伏に富んだ、迫力のある演技を目のあたりにしたら、驚き、自分も負けちゃいられないないぞ、という気持ちになるのは必然ですね。

それが他の人にも連鎖して、マンガチックな話しだけど、あそこまで熱く、人情味ある作品になって、視聴率もしり上がりにアップするという最近ではめずらしい現象を生んだのでしょう。

それはおそらく「やまたろ」を見て多部ちゃんの起用を決めたプロデューサーの期待をはるかに上回るインパクトだったのではないでしょうか。

その結果、このドラマは多部ちゃんのプロモーションドラマだと、松岡さんに何回も言わしめることになり、多部ちゃんの演技からは想像できないふだんの無防備感あふれる態度、素の表情、ピュアな存在感に、これ以上芸能界のゾクっぽさに染まらせたくないという思いの、松岡さんによる多部ちゃんを即芸能界から引退させるべしという発言につながったのは、彼女の稀有な存在感のあらわれだと思います。

そういう波及効果というのは「つばさ」においても、多部ちゃんの存在感と演技を見て、こんなこともしてみよう、あんなこともできるかなって話しがどんどん膨らんでいってるのではないかと想像しま
す。

「やまたろ」と「ヤスケン」でのコメディエンヌへの挑戦は、「つばさ」で見事に花咲きそうですね(笑

そんなみんなに慕われ、みんながヨイショしたくなり、また周りをあたたかくさせる女優、多部未華子ちゃんの「つばさ」にもうすぐ会えます。

タグ :

“阿次さん 茂巣さん” 3

 2009-03-21
未華が落陽亭にかける芝居の噺を頼まれている飛露は、早通歩と大きな地揺れに遭遇して、早通歩の言った「鯰の尻尾が暴れとる」という話しを聞いて、これを参考に「あをによし」の芝居を構築しようと思った。

話題性を高めるために未華から口すいの了承も取り付け、飛露は勢い込んで書きはじめた。

ただ、ひとつ気になったのが、早通歩が言った得濡得知形という小屋が綴喜芝居「羽」で未華を誘っているという話しであった。

それは当時の江戸では下北村とは別の勢力で、渋谷村に大きな小屋を擁して、庶民的な下北の芝居に比べて武家や商人を主な客として、手堅い出し物を長期に打つことで知られていた。

得濡得知形の芝居に出演する役者は、下北村で評判が良く、すでに江戸での人気が定まっている者が多かった。

だから動員は確実だが、役者の新鮮味はなく、芝居の内容は勧善懲悪の同じような噺が多いのでこのところ浮動客が減りつつあり、やり方を変えないといけないということが話題になっていた。

今回の話しは、そういった状況の中で役者も出し物も目新しいものを創ろうと、新進の実力のあるおなご役者を起用して、演目も未来の日本を予想するような斬新な内容で話題をとろうという目論みで、その主役に抜擢しようとしたのが未華であった。

この噂はすでに耶麻凛の瓦版屋に流れており、耶麻凛は早く裏をとって公にしようと躍起になっていた。


その頃、阿次さんと茂巣さんは未華を応援する瓦版の発行を間近にひかえ、いつものように湯裸妓亭で一杯やりながら楽揺に悩みを語っていた・・・・・、

「楽揺さん 未華が得濡得知形の渋谷村の小屋に出るんじゃないかって噂を聞いたんだけどどう思う」

「得濡得知形 そりゃないんじゃない 未華の雰囲気じゃないもんね」

「でも 後援者の瑠頭がずいぶん熱心に未華を説得しているって話しだぞ」

「そう言えば 飛露の噺が遅れているみたいだな そこにも問題があるのかなあ」

「うん 口すいの展開にこだわって噺をややこしくしすぎて悪戦苦闘しているみたいだなあ」

「そうすると 気分が乗った時に早く芝居がしたい未華がいらいらしてくる可能性はあるなあ」

「未華はそういうのをすぐ態度にあらわすからね」

「そうだな~ 未華は自分の思うように進めようとするところはいいとこなんだけど 少しは周りの意見も聞いたほうがいいんだけどな」

というような話しをして心配していた。


一方、未華はというと、瑠頭を呼び出して、

「こないだの渋谷村の話しは断ったのに まだ噂が飛び交っているみたいだけどどうなってるの」

「いや~ 得濡得知形には断わりを入れたんですけどね 後藤ってのがしつこくってね こんな茶夢素は滅多にないことだし、今回断ったら得濡得知形では二度と仕事がないかもしれないなんて言うもんでね なんかいい方法はないものかと思いまして・・・・・」

「そんなこと言ってるの 生意気ね~ 私の芝居がお武家さんにうけると思ってるのかしら・・・ あなたも知ってると思うけど 私の芝居は本当の芝居通のほうが好むみたいだからね」

「それは未華さん 私が保証しますよ 最近のお武家さんは姿形がきれいってだけでは満足しないんですよ それは当然のことでさらに芝居が上手で その本人に人情味があるのが評判を呼ぶんですわ」

「ほえ~ そうなの お偉方でもね それじゃ下北の庶民的なお客と変らないないじゃない・・・・・」

「そうなんですよ 時代は変わりましたからね それでもし未華さんが興味を持ってくれるのでしたら 後藤さんがちょっと変わった提案をしてくれたんですわ それは未華さんの芝居は午前中だけの興行にして その代わり半年間かけるということでどうかってことなんですよ そうすれば「あをによし」は夕方だけの興行で2か月の予定だから ちょっとしんどいけど 未華さんなら掛け持ちできるんじゃないかってね」

「え~ 1日に2本も!! 私をこき使うの!」

「未華さんならできると思いますし またいまの未華さんにしかできないだろうと思いますから そりゃあ 江戸中の大評判になることは間違いないですよ 前人未踏のすごいことです」

「評判なんかはどうでもいいけど 噺が面白そうだからちょっと興味はあるわね やれるかな~」

てなやりとりがあって、未華は「あをによし」は後回しにして、「羽」をやることにしたのでした。


そして 斬新な噺の噂と未華が若いのに渋谷村に呼ばれたのと、途中からは2本をこなすということが江戸中の話題となり、お武家だけでなく、一般の庶民までが前売りに殺到して、数か月先まで手に入らないというかつてない事態となっていた。

そしてそんな評判の綴喜芝居「羽」の幕が開くまであとわずかとなってきた・・・・・
タグ :

“多部さんのお仕事”

 2009-03-18
多部さんは以前、女優という仕事をやっていくことについて、手に職をつけて食べていければいいかなっていうような発言をしていました。

それを読んだ時は、なんかOLみたいな感覚で女優というものを考えてるんだなあ、でも女優というは単なるひとつの仕事という枠におさまるものじゃなくて、観るものに夢を与え、時には人生の処し方について示唆を示してくれる、そんな存在であってほしいなあ、なんて勝手な思いを抱いている私の思いに肩すかしをくらわせたような感じがしました。

しかし、よく考えてみれば、映画や役者にそういう期待をかけるべきか否か難しい時代ですし、実際いまの日本ではそこまで想いの強い作品はそんなに多くはないですね。

それに、どんな作品を創るかは主にプロデューサーと監督の考えによるわけで、過去にまれに女優がプロデューサーや監督になって自分が創りたい作品を撮ったことはありますが、それは例外的なことですね。

私は多部さんに映画創りにまで関わってというようなたいそうなことを望むものではありませんので、あくまでも多部さんのいい演技が見たい、そしてその作品がすぐれたものであれば、さらにうれしいということだけです。

そういう意味で先日から日経の「私の履歴書」で掲載されている香川京子さんの話しが、なかなか興味深かったので、少し触れてみたいと思います。

私の香川さんの印象というのは、原・高峰・田中・杉村など戦後の日本映画を代表するそうそうたる大女優ほどの存在感はありませんが、清楚で、そこらにいそうな人だけど、芝居はしっかりしていて、ちょっと線が細いのですが、なかなかいい仕事をされた方という感じです。

そんな彼女が映画界に入ったのは、女優になりたいというより「自分の仕事」をしたいという気持ちが強かったようです。

そして、よく「女優らしくない」と言われたのも、若い頃からマイペースで、仕事以外のことでも自分のことは自分で決めたいという性格によるそうです。

家に帰るとまったくの主婦であり、仕事と自分の生活は別という考え方はずっと変わらなくて、ブランド品にも興味がなく、他人と同じものを持つのはイヤで、自分で気に入ったものを使いたい性分だそうです。

だから他人から見ると「変わっている」と思われていたそうです。

こういった話しを読んで、女優がスターとして雲の上の憧れの存在であった頃からこういう人もいたんだ、貴重な存在だったんだなと感心しました。

これはもちろんいいとか悪いとかいう話しではないわけで、眩しく輝くように美しく、私生活など想像できないような女優を好むのか、となりにいそうでふつうの感じなんだけど演技をするとスゴイというような女優を好むのか、あくまでも好みの問題ですね。

いずれにしても、多部さんはスタートは違うけど、香川さんの感覚と似たところがあると思いますし、香川さんはデビューして間もない頃、成瀬監督から「オバアサンになるまでやるんですか?」とたずねられ、「どうせはじめたんですから、やれるまでやります」と答え、いまや女優生活60周年を迎え、出演した映画の本数も約120本になるということです。

一方多部さんは、先日「つばさ」の記者会見で、つばさと同じように「夢もないまま流れでここまできてしまったけど、本当にいいかな?って思うときもあります」と、記者が驚くのも意に介さず、朝ドラのヒロインらしからぬ本音をぶっちゃけていましたが、最近の芝居への気持ちの変化を考えると、ひょっとしたら、オバアサンになるまでやる可能性もなくはないなと思ったりもします(笑

でも私がこの世で多部さんを観ることができるのは、せいぜい彼女の40代ぐらいまでですが・・・・・、

ただ、香川さんが言ってますが、女優というのは「待ってる仕事」だから、出演の依頼がこなければそれっきりということで、ちやほやされるうちはいいけど、仕事がこなくなって、こちらからどんな仕事でもとお願いにいくというようなことになると、多部さんの性格では「もうやめた!」「そこまでして続けたくないわ!」ってなる可能性もありますね。

どんないい役者でも、本当に実力があっても、勢いだけでいけるのは30代半ばくらいまでで・・・・・、一度は必ず下り坂がきます。

私なんかは、原さんやジャンルは違うけど、ちあきさんみたいに惜しまれつつ消えてしまう、というのもいいかもしれないと思ったりもします・・・・・・



☆今日のお気に入りの ポール・ウェラー
  PAUL WELLER  “ WILD WOOD ”
  1993年の大ヒットしたソロ2作目のアルバムより



  “ SUNFLOWER ”
タグ :

”未華子ひとっとび” 3

 2009-03-14
通ってるダンス教室の発表会で、一番の評判だった未華子は、みんなが心の中で『未華ちゃんはきっとアニーに出れるようになるわね。あんなに上手で、目立つんだから』って思っているのが聞こえてすごくうれしかった。

それに刺激されて、未華子はますますレッスンに力が入るようになり、先生も自分が思っている通りの結果が出たので、すごくうれしくてアニーのためになるようなプログラムを組んで、未華子を特別に指導するようになった。

そんなある日、新しい生徒が教室に入ってきた。

名前を希美子と言い、親の仕事の関係で9歳の時からボストンへ行き、現地の日本人学校へ通いながら、ダンスは地元の有名なスクールで3年間学んだという経歴であった。

最初に先生から希美子を紹介された時は、なんかツンとして、未華子が「どうしてここへ習いに来たの」とか、「どこに住んでるの」とか聞いてもあまり相手になってくれず、未華子は『なんか付き合いづらいヤツだな』って思ったのでした。

一方で希美子は、『この子、すごいなれなれしいな』とか、『私は自分のペースでやりたいな・・・』って思ったのが、未華子には聞こえてしまったのでした。

未華子は、やっぱり『外国へ行ってた子は付き合いにくいな』って思い、この子とは距離をおいたほうがいいのかなって思ってしまった。

ところが後日、未華子はレッスンで希美子のダンスを見た時に、ビックリして思わず声をあげそうになった。

というのは、いま未華子が教わっているダンスと全然違ってて、リズムに乗って、すごくセクシーで、カッコいいダンスだったので、『うらやましいなあ あんなの教えてほしいなあ』って思ったのでした。

希美子のほうも未華子のダンスを見て、他の生徒と違い、『目の表情がするどくて、背中がピンとして、長い首筋が魅力的で、足の蹴りあげが力強くて、さすが発表会で評判になっただけあるわ』って思い、自分にはない惹かれるものを未華子に感じたのでした。
そしてその思いは未華子には全部聞こえていたのでした。

その翌日、未華子から希美子に声をかけて、帰りにマックでも行こうかということになった。

マックへ行って話しをしてみたら、希美子は相変わらず言葉少ななんだけど、未華子は彼女がなんかちょっとナマっているような感じがして気になった。

未華子も相手に気を許して話しをする時は、おじいちゃん、おばあちゃんのいる和歌山の関西なまりが無意識に出てしまうので、なんとなく親近感を感じた。

未華子が「希美子ちゃんってなんかちょっとナマってるよね」って聞いたら、『あれっ なしてわかっちゃうのかな アメリカであまり日本語を使わないようにしてたからかな』って希美子が思ったのが聞こえてしまったので、思わず「希美子ちゃんってどこの出身なの?」って聞いたら、心の声が『福島って言いたくないなあ・・・』って未華子は聞こえてしまった。

その瞬間、「フクシマ!!」って叫んでしまってから、未華子はしまったと思ったが、もう後の祭りで、希美子は「え~ なしてわかんだべ!!」って叫んで、他の客もビックリして一斉に未華子たちを見て、二人は真っ赤になってしまった。

「えっ あ あの~ なんか東北のほうかなって・・・ね(笑 私 お笑いが大好きなもんで あっちの方面のなまりを売りにしている人もいるんで(汗・・・・・」って、なんとかゴマかしたのでした。

希美子は、「んだ あたりだど わ~の出身は福島だ 田舎でなんもないとこ ばっさやぢっちばっかで若い人はどんどん減ってくし、冬は雪におおわれて、いいのは磐梯山ぐらいだんべ みんな出て行くのもしゃああんめ」ってふるさとのことを語りだしたのだった・・・・・。

希美子の「なじょして福島から離れよう」、「新しいダンスば習いたい」というような話しを聞いていて、未華子は『自分は恵まれているな~』って思った。

住んでいるところも、家族も学校も、こうしてダンスを習っていることも・・・、だからサボらないで、『アニー目指して、一生懸命やらないといけないな』って、あらためて思ったのでした。

未華子は希美子に「私はアニーに出たいと思ってダンスを始めたんだよ」って話しをしたら、希美子も「わだすもそういうのに出てみたいな」って答えて、心の中では『未華子ちゃんと一緒に出れたらいいな~』って思ったのが、未華子には聞こえたのでした・・・・・、 
                                                
                                              つ づ く


☆今月のお気に入り  ”PAUL WELLER”
  STYLE COUNCIL  “OUR FAVOURITE SHOP” 
  特ダネのオープニングテーマにも使われていた実にオシャレで軽快な曲



   “SHOUT TO THE TOP”
タグ :

“ジュンのひとりごと”

 2009-03-10
最近、自分がちょっと変わってきたかなって思う。

「つばさ」でのハードな撮影やそれにも増して、そこから感じるやりがいや達成感みたいなものも大きいけど、そういう仕事の面だけじゃなくて、なんか自分がこれからの人生をどう歩んでいったらいいか、みたいな部分がかすかにだけど見えてきたような気がする。

それは、女優を続けるとか何か他のことをするとかいう具体的なことじゃなくて、自分がいままである面では思ったようにやってきたようではあるけれど、それは実際には私には見えないところでの周りの方のヘルプやサポートが大きかったという認識をこのところ二十歳を迎えてみて痛切に感じたからです。

だから、これからは自分のことばかりじゃなくて、私と関わるすべての方に、私の感謝の気持ちが伝わるように、具体的なアクションを起こさないといけないなって思っている。

いままでは心の中で思ってれば、それが伝わるかなって漠然と思ってたんだけど、もっと誰から見てもわかるように自分から積極的に表現することが必要だなって感じてきた。

こないだの誕生日前後から、いろいろみなさんとお話ししたり、一緒につくり上げたりという機会が増えて、みなさんも私が二十歳になり、「つばさ」をやり、「GMSD」も歌ってという中で、私への周りの方からの期待が以前にも増して大きくなってきてるのが伝わってくる。

「つばさ」で“座長”って呼ばれちゃうくらい、私を意図的に立てようとしていただいてるのも、いままでのような受身の私じゃなくて、引っ張れるところはどんどん引っ張ってって欲しいという・・・、そしてそんな私についていくからというみなさんの親心だということが分かる。

だから、私も意識して、いままでのように後ろに控えてるんじゃなくて、あえて前面に出て、「つばさ」という楽しい作品をアピールするために出来ることは何でもしようって思うようになった。

やっぱり自分が思ってた以上に二十歳という節目は、自分に変われ変われと内から外から、働きかけてくるものなんだなあと思う。

いまは本当に毎日「つばさ」の撮影にぼわれて、そこに連載の記事とか、雑誌の取材とかが入って、メチャ忙しいけど、その中心の「つばさ」が精神的な支えになってくれてるんで、やりがいを感じるし、周りの人からも本当によくしていただいて、心地よい疲労感とプレッシャーの中で充実した仕事ができている。

もうすぐ「つばさ」の放映が始まると視聴率やマスコミなどの反応が一斉に伝わってくることになるけど、まあ「なるようになる」という感じで、自分に出来ることに全力をつくすということでいきたいと思ってる。

あと、前はあまり感じなかった舞台の面白さみたいなものが少しだけわかってきたので、「つばさ」が終わったあとに、機会があったら挑戦してみようかなって思ってる。

いままでは、女優という仕事をずっと続けるということについて、自分でも半信半疑だったんだけど、「つばさ」をやって、共演者の方やスタッフの方といいものをつくるよう一緒に取り組んでいて、こんな達成感と充実感が味わえる仕事はそうはないのかなあって感じて、いまはもう少し女優としていろんな仕事を体験してみようかなって考えてる。



☆今日のお気に入りの一枚
  THE JAM   “ THE GIFT ”
  ポール・ウェラーをリーダーとする1977年に結成されたニューウェーブバンド。イギリスでは絶大な人気であったが、アメリカではそれほどではなかったところが自分のやりたい音楽を追及するポールらしい。
初期のパンク調の曲もいいが、これは最後のアルバムからのモータウン調のアップテンポな名曲。
  


  “ TOWN CALLED MALICE ”
タグ :

“トーニ・ガルア”

 2009-03-08
ドイツ期待のファッションモデル “トーニ・ガルア”という人についての朝日の記事を読んで、ちょっと気になったので書いてみたい。

なんと、彼女はまだ16歳ですでにヨーロッパ中の話題になっているようである。

全然世界は違うけど、なんかいい意味で多部ちゃんとの共通点を感じたので、その点に触れてみたい。

写真が載っていたが、小さいので、どれぐらいキレイなのかはよくわからない(笑

しかし、16歳で有力ファッションブランドやファッション誌のモデルをやっているというのは、日本ではあまり話題にならないかもしれないが、今後目が離せないですね。


以下、記事の内容・・・・・、


ドイツの若者が最も住みたい街に挙げる港町ハンブルグ生まれ。

取材は、湖のほとりで待ち合わせた。

トップモデルとして雑誌を飾る姿を知る人は、あどけない素顔の彼女に気づかない。
だが、撮影を始めると、瞬く間に黒山の人だかりができた。

06年のサッカーW杯ドイツ大会のパブリックビューイング会場で、「全身に電気が走った」というスカウトの目にとまった。

07年にはカルバン・クラインの専属モデルに抜擢され、「ヴォーグ」、「エル」など世界のファッション誌に登場。

「誰か私をつねって」と本人が言うようなシンデレラストーリーだ。

スターダムに駆け上がればモデル業に専念するため、パリやニューヨークに居を移すのが業界の常。

だが、「モデルは賢くないという偏見を打ち破りたい」と、大学入試を目指し、仕事は週末など学校の休み中だけ。

生活の8割を学校で過ごす普通の子らしさも人気ようだ。

「女優も夢見るけど、今は一度きりの真剣勝負のようなショーが好き」。

90年代に一世を風靡したドイツ人のスーパーモデル、クラウディア・シファーの後継者としての呼び声は高いが、そんな期待を 「私は私」と受け流してみせる。

「純粋とクールさと子供のような無邪気さ」と高級誌が取り上げるほどの人気だが、本人は「『きれい』と言われると、すぐに赤くなる」。

今年に入り、資生堂の最高級ブランドモデルとしても登場している。


という内容で、さすが新しもの好きの朝日という感じですが、随所で多部ちゃんとの共通点を感じました。

多部ちゃんはパッと見で人を惹きつけるような目立つ顔ではないので、そこは違うけど、14・5歳で仕事をやるようになってからのスタンスは、「なんで私が選ばれるの?」ってクールで、「人生で譲れないことはふつうでいること」とピュアで、そして両親の出身の影響でハートは関西人、喰い気たっぷり、豚まんやイカ焼きなんかがあった日にゃ・・・だし、吉本がダ~~イ好きなとことん無邪気。

「演技がうまい」と言われると、「ホント~、役づくりなんかしないで素に近い感じでやってるだけですけどね~~」ってかわす。

だけど、約1600人におよぶ「つばさ」のオーディションの時にチーフプロデューサーが多部ちゃんの演技を見て、「雷に打たれたような感動を覚えた」と言っているように、その演技においては一瞬のうちに見る人の心をつかんでしまう。

芸能人が大勢通う高校から、努力して東京女子大に入って、大学生活もエンジョイしている。

「我、わが道を行く」を、デビューの頃からの信念としている。


いかがですか、同じような真摯な生き方、人生への価値観を感じませんか?

そして、いよいよ3月30日からは多部未華子ここにありと日本全国に名をとどろかせることになるかもしれない「つばさ」が始まります。

そんな、多部ちゃんの本当の正念場をいままで以上に気合いを入れてサポートしていきたいと思います(笑



☆今日のお気に入りの一枚
  THE STYLE COUNCIL  “OUR FAVARITE SHOP”

  いままでは、好きなアルバムを紹介してきましたが、今回はマンスリーとしてポール・ウェラーを取り上げます。4月5日にライブに行きます。ジャムの時代から現在のソロまで大好きなアーティストです。
彼の音楽に取り組む姿勢は多部ちゃんにも共通する。メジャーになろうとはしない。ただ、前向きにやりたい仕事に精一杯取り組むだけ・・・、

今日はジャムを解散した後に作ったポップユニットのソウル感覚あふれるとびっきりオシャレな曲です。
今回は私の従妹の娘で”Bon Voyage”というユニットで音楽活動をしているあさちゃんにおくりたいと思います。



  “MY EVER CHANGING MOODS”
タグ :

来い来い「つばさ」!

 2009-03-06
放映開始まで、約3週間に迫って「つばさ」がらみの話題がにぎやかになってきました。

昨年11月から始まった撮影は、全26週のうちの11週目まで来ているようですが、先日は「つばさ」のサイトが一新され、NHKらしからぬポップなポスターを前面に、ネットにおいても新しい世代の朝ドラファンをつかむべく、新しいコンテンツがアップされました。

これは、これから約半年間にわたって、「つばさ」と多部ちゃんの舞台裏、ぶっちゃけ本音情報を発信し続けて、我々多部ちゃんファンのみならず、これから新たに「つばさ」や多部ちゃんのファンになるネット世代の人にとって、お宝のようなサイトになる期待が大です(笑

さらに、メディアへのプロモーションとして、完成した第1週の試写会と記者会見が東京と大阪であったようです。

その時の多部ちゃんのコメントが、「こんなに静かなドラマだったっけという感じ、まだまだ序ノ口ですね。この後はもっとはちゃめちゃな人が出てきてすごいことになっていきます」という冷めた感想で、プロデューサーも同じようなコメントをしていて、とにかく今撮っているノリはすごいようで、過激なハチャメチャのラテン系のノリがどんどん加速していっているようです。

こういう言葉を聞くと、いったいどこまではじけたNHKらしくないドラマになっているのか、期待が高まってきます。

私は、クドカンのはちゃめちゃドラマ「ウェストゲート」「キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」などなど、すべて大好きな人間ですから、そこまではいかないにしても、多少年寄りが顔をしかめるような過激な演出やとっぴなストーリーを期待してしまいます。

それに関連して、多部ちゃんが「つばさは周りを助けるいい子だけど、逆に周りの人に助けられることがあってもいいのかな」って今後への注文をつけたら、横にいた脚本家が「つばさをどん底に落とすことを考えています」と発言し、多部ちゃんが「どん底!」って大笑いをしていたというのも頼もしいですね(笑

それと、また多部節をさく裂させて本音トークをしていて、メディアもNHKの朝ドラのヒロインがそんなことを言うのに驚いているようでした(笑

その内容は、主人公のつばさが小さい時から家の仕事を一身にやってきて、気がついたら二十歳になって、「このままでいいのかな」って思ったことに、「私も夢のないまま、流れに身を任せて今まできたので、同い年だし、重なるところもあって共感できます」と話し、朝ドラのヒロインらしからぬ自嘲気味な発言に対して、一部メディアは驚きをあらわしていました。

我々は、多部ちゃん、こんなとこでまた言ってるわぐらいのことですが・・・、いままでの多部ちゃんの「たまたま受けたら受かっちゃったけど、どうして私なんですか」とか、「女優はなりたくてなったわけじゃない」とか、「ずっと続けるかどうかはわからない」とか、「こういう仕事をしていない自分も見てみたい」とかいう過去の特異な発言を知らない記者が聞いたら、「この子は朝ドラヒロインという誰もがあこがれる役をもらって、こんなこと言っちゃってどういう子なんだろう」とか思うのがふつうでしょうね(笑

そこが、どんなに周りからチヤホヤされようが変わらない、ブレない多部ちゃんのイイところであるわけで、メインキャラになったNHKの「がんばれ。ルーキー!」におけるメッセージの中でも、好きな言葉として、デビューの頃から言ってる「我、わが道を行く」と「なんとかなる」を挙げ、失敗したら、また別の道を見つければいいんですから、ってさらっと社会に出るルーキーに対してメッセージを送っています。

まあそうは言っても、この世は能力、実力で評価されますので、多部ちゃんみたいに、いろんな監督から「お前、ホントにやる気ないなあ」って言われていても、本番でほとんど打ち合わせもなしでウムを言わせぬ演技をしてしまうとともに、共演者のみならずスタッフとも同じ目線で親しくなってしまうところが、「つばさ」撮影中に、以前一緒に仕事をしたNHKや他局のカメラマンなどスタッフがわざわざ訪ねてきて、お守りやシールを作って持ってきてくれるなどというエピソードに、ふつうが一番大切なことという言葉を有言実行している多部ちゃんらしさがあらわれています。

そんな多部ちゃんが大ブレークしそうな予感のする「つばさ」のスタートまで、あと24日となりました。

いつも言っていますが、あくまでもブレークは目標ではなく結果ですから、とにかく斬新で刺激的で中身の濃いドラマの誕生を期待したいと思います。


☆今日の映像
  多部 未華子  “1/25 誕生日トークショー”
  You Tube にオフィシャル配信の私の「せーの」が入った映像がアップされていたので、ひっぱってきましたが、これも3/14で見れなくなるのですかね・・・、


タグ :

「HINOKIO」を読んで

 2009-03-04
「HINOKIO」のノベライズ本を読んだ。

正直、映画のノベライズなんて読みたいと思わないし、いままで読んだことはないし、そういう意味で全く期待もしていなかった。

ただ、本の表紙がCDと同じで、多部ちゃんとH-603の寄り添ったいいデザインで、多部ちゃんの出演した作品の本であれば読んでみてもいいかなってくらいの気持ちで買っただけでした。

私は、ヒンシュクをかうかもしれませんが、多部ちゃんが紹介した作家、恩田さんや伊坂さんや東野さんなどは、多部ちゃんが出た作品以外は全く読んだことがありませんし、読んでみたいとも思いません。

それは読んで気にいったとしても、その作品が映画化されるかどうか、ましてやそれに多部ちゃんが出演するかどうかはわかりませんので、そういう意図で読もうという気がないということですね。

例えば、これも読んでいませんが、万城目さんの「鴨川ホルモー」でも、みなさんが多部ちゃんがふさわしい、出て欲しかったと言われていましたが、キャスティングはあくまでもプロデューサーや監督の考え方で決定することですから、そこまで望んでも仕方ないと言うか・・・、多部ちゃんが決めた、あるいは選ばれた作品を受け入れて、それが自分にとってどうなんだということでいいという考えですね。

そして、もちろんその作品が自分にとって好ましいものであれば、なおさらその出会いに感謝するということです。

まあ、常日頃自分がかかわれないことは考えたりしないというスタンスなので、多部ちゃんのことを考え、イメージして本を読もうという気が起こらないということですね(笑


そういう怠惰な自分が、はじめてノベライズ本というものを読んでみて、「HINOKIO」に関してはなかなか面白く読めました。まあ基本的に映画をなぞっているのですから当然といえば当然ですね。

ひとつには映像表現では不足しがちな細部や、微妙な心理を過不足なく書き込んでいる点がよかったですね。

幸い、この本の書き手は過剰な表現は極力避けていますので、その点でもほとんど気になりませんでした。

次に、ゲームの世界と現実とのリンクの関係性がよくわかり、ストーリーの中の二重性がより理解が深まりました。

さらに読んでいて浮かんでくる情景も誇張がなく好ましいものでした。

ですから、本だけ読んだとしても面白くかつ興味深く、この物語の言わんとするポイントが十分に伝わる作品になっていますね。

文章からのイメージで、あらためてジュンのストイックさやスタンディングポイントが、多部さんの初主演映画にふさわしく、多部さんのその後の生き方を示唆しているようで、少なからず影響を与えたのではないのかなという思いを強くしました。

現実には、ジュンのような人間が生きていく道は狭く、険しくなっているのだと思いますが、そういった生き方の貴重さ、大切さを知らしめるという点で、「対岸の彼女」の魚子にも共通する、現代にも通用する普遍的なテーマを訴える佳作となっています。

イヤイヤ髪を切って男の子っぽい姿になったのは本人も辛かったのでしょうが、群れること、媚びることがキライといった多部さんの特徴的な本質が、作品の中においてもシンクロして見事に描かれたという点で、重要な位置づけとなる作品であることは間違いないですね。
タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫