“ 甘口な時代だからこそ ”

 2014-05-07

『わたしを離さないで』の設定は、単純に理解、納得できる話ではありません。

でも、閉塞感漂う時代の若者の群像劇という側面では、共感できる部分もあると思います。


それは、鈴やもとむ、その他の生徒たちの振る舞いにあらわれています。

根底に流れる定められた宿命とはうらはらの快活さですね。


その中で、八尋の存在は一貫してストイックです。

古いものを愛し、自己主張を控え、恋愛にも積極的ではない。


今の時代には、あり得ないような存在です。

それが、この作品を引き締めていると思います。


甘口の時代にこういう物語を提示して、観る人の共感を得るのは、八尋を多部ちゃんが演じていることが大きいと思います。

多部ちゃんはどちらかというと、ルックスも仕事に対する姿勢も発言も、甘口ではないほうだと思います。


そんな多部ちゃんが八尋を演じることによって、この舞台が投げかけるものがジワジワと拡がっていくのは意義深いことだと思います。



スポンサーサイト
タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://yamarine48.blog44.fc2.com/tb.php/1845-1044f8b4

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫