〝 やっぱり問題作 ”

 2014-08-03
たまたま会社で『ゼロ』のDVDを持ってる人がいて、貸してくれるというので映画を観てみました。

やっぱり予想どおり、私には観るのがシンドイ作品でした。


話は感動しやすいように巧みに作られています。

ですが、根本的にアザトいですね。


もちろん戦争のむなしさや悲しみを描いてはいるのですが、それは登場人物個人レベルのエピソードとして描かれていますから、戦争そのものや特攻というありえない戦術に対する正面切っての批判は希薄です。

多部ちゃんが以前出た知覧の特攻隊の映画でもそうでしたが、国のために死んでいく者を讃えるという視点で描くのには違和感を感じます。


それがベースにあるので、今回の話も懐疑的な目で観ていました。

多くの人が涙したであろう最後のエピソードもやっぱりという感じでしたね。


上っ面をセンチメンタルに塗り固めても、本質に問題があるのでは、単なる絵空事にしか見えません。


というように、やっぱり残念な作品ですが、出演する人には何の罪もないですから、多部ちゃんの演技には期待をしています。


多部ちゃんは向井さんと中村くんと絡む、戦中と戦後の短い出番かもしれないですが、昭和テイストな多部ちゃんならではの味のある芝居を見せてくれるものと期待しています。



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コメント
>やっぱり予想どおり、私には観るのがシンドイ作品でした。

やはりそうでしたか。

日本映画には、個人には抗えない戦争の波に社会全体が呑み込まれるという視点に欠けているように思います。例えば、『ブリキの太鼓』で描かれているような無機質な第二次世界大戦のようなイメージが欠けているのです。戦争を徹底的に客体視せねばならないのです。

個人の感傷で満足してはならないのです。「特攻隊」のような狂気に社会が呑み込まれる事の異常さを抉り出さねばなりません。

従って、石原某氏が製作総指揮・脚本を手がけたあの映画の轍を踏むのではないかと危惧しております。

私は、心の底では多部ちゃんにそういう作品に出て欲しくないのです。

多部ちゃんは誠実な女優さんですから、キャスティングされれば結果を出すとは判っています。
それが、なんだか悲しいのです。

#勿論、観ますけどね。(笑)



【2014/08/03 23:19】 | marrella #QA3T5Quk | [edit]
>戦争を徹底的に客体視せねばならないのです

そういう客観的な視点が、感傷的な動きに妨げられることが多いですね。

>「特攻隊」のような狂気に社会が呑み込まれる事の異常さを抉り出さねばなりません

まったくその通りですね。

>あの映画の轍を踏むのではないかと危惧しております

内容的にはそれに近い部分はありますね。
ああいう映画が86億もの興行成績をあげたという事実には驚きを感じます。

>心の底では多部ちゃんにそういう作品に出て欲しくないのです

私もできうれば、とは思いますが、こればっかりはしょうがないと思っています。

>それが、なんだか悲しいのです

なるほどね。
私はそれほどではないですが、女優職をキッチリこなしてくれればいいと思っています。


【2014/08/04 11:56】 | yamarine #- | [edit]












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