「シャイン・ア・ライト」
先日、「シャイン・ア・ライト」を見てきました。
ご存じの方もいると思いますが、マーチン・スコセッシが監督した、ローリング・ストーンズのライブ映画ですね。
ストーンズに関しては、私はほとんどのアルバムを聴いていて、もちろん好きですが、どちらかというと奥さんのほうが積極的です。
今回も、もう上映が始まっているけどどうする、って声をかけてきたのは奥さんのほうです。
私は新聞の映画評での高い評価は知っていましたが、速攻で見にいきたいというほどではなく、奥さんに言われて、やっぱり行かないといけないなという感じで見にいきました(笑
ストーンズは、奥さんが学生時代に最初の来日公演のチケットを買うために徹夜覚悟で並んで整理券をもらったのに、麻薬問題で公演がキャンセルになってしまったということもあり、私より執念があるようです(笑
ひんぱんに来日するようになってからは、東京までは行く気にはならないし、異常な盛り上がりだったし、敬遠していたのですが、5年前に大阪ドームへ初めて見にいき、2年前の名古屋ドームへも行ったという経歴です。
私はドームクラスでライブをするアーティストには行きたいと思う人は少なくて、ややマイナーで2千人程度のホールくらいでやるアーティストを見にいくことのほうが多いのですが、奥さんはやはり女性なので、メジャーな人にも関心があってサザンとかポリスとかにも興味を示します(笑
来春ポール・ウェラーを見にいく予定ですが、オールスタンディングなので奥さんはパスです。
あと、最近よくいく安藤裕子やカエラなど女性アーティストも私ひとりですね(笑
必ずふたりで行くのは、奥田民生とコステロくらいです。もういままでにいろいろといったし、お金がもたないので厳選しています(笑
ストーンズはデビューの頃から聞いていましたが、ビートルズ派だったので、初期のヒット曲を除いては、すごくいいなと思ったのは、今でも一番好きなアルバム“ベガーズ・バンケット”からですね。その後はかなり熱心に聞きました。
メンバーでは、昔からキース・リチャードが一番好きです。まさにストーンズらしいというか、あのパーソナリティには勝てません。だから、ジョニー・デップに頼まれて「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも狂気の海賊役で出演し、いい仕事をしていますね。
さて、「シャイン・ア・ライト」ですが、スコセッシは以前にも、ザ・バンドの解散コンサート「ラストワルツ」を監督したり、最近もボブ・ディランの映画を作ったり、私が青春時代に衝撃を受けた作品「タクシードライバー」に代表される名監督であると同時に音楽好きでもあり、期待をして見ましたが、評判にたがわぬ力わざを十分に発揮した良い作品でした。
撮影時期は、2年前の日本にも来たワールドツアーの最中で、この作品の企画が持ち上がった時に、ストーンズ側は大きな会場でのライブ撮影を希望したのに対し、スコセッシは臨場感のある小さなホールでやることを主張し、ニューヨークのビーコン・シアターという2,800人程度の劇場での公演となったといういきさつがあるそうです。
作品はスコセッシの狙いどおりに、新しいライブを体験したような、臨場感と刺激的な映像とサウンドで、途中昔の映像やインタビューも巧みに挿入して、ほとんどの曲をカットすることなく、ライブ全体を見事に描ききっています。
アップが多用されるので、特に印象的なのは3人の顔のシワです。当時ミックとキースは63歳、チャーリーは65歳であり、若い頃のカワイイ顔と比べると別人のような深いシワがきざみ込まれた表情は、実に味があり、ロックの歴史がうかがえ、感慨深いものを感じます。
西洋人と東洋人の彫りの深さの違いはあるかもしれないですが、私も5〜6歳の違いですけど、あれだけのシワを得るのには、どれだけの苦労と年数がいるのかなと思うくらい見事な造形です(笑
そのアップが惜しみなく切り撮られることによって、現場の緊張感と躍動感がいやがおうにも高まり、小さな劇場ならではの一体感の中に、自分も思わずドップリと入り込んでしまう感じが素晴らしいです。
見たのは、シネコンのプレミアシアターという一番小さな劇場ですが、デッカイ画面でバカでっかいサラウンドの迫力あふれる音だったので、自宅で見るのとは全く違うインパクトがありました。
セットリストをストーンズが当日ぎりぎりまで決めなかったので、スコセッシが開演直前まで、カメラの数や位置取りでいらいらしているというせめぎ合いも含め、うまく緊張感が出してあり、なにかハプニングが起こりそうな雰囲気もあったりします。
良かった曲は、やはり初期と中期のヒット曲ですが、特に印象的な曲をあげるとすれば、「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」です。
ストーンズは初期の頃からそうですが、演奏が粗っぽくて、ライブバンドだからむしろそれがいいみたいな面もありますが、映画では実際のライブと違って結構冷静に音も聞きますから、本当にラフな部分が目立ちます。
特にキースは、ここであのリフを弾いてほしいと思っても、粗っぽいリフでお茶をにごすことも多く、本人も演奏しながら苦笑したりしていました(笑
インタビューの中で、キースとロンがどっちがギターがうまいかというようなやりとりがあり、キースが「どっちもヘタだけど、一緒になるとすごい力を発揮するんだよ」というのが、まあカリスマパワーということなんでしょうね。あのキースがあの顔で弾いているのだからOKみたいな(笑
あと、ゲストがふたりミックと一緒に歌いましたが、特にホワイトストライプスのジョン・ホワイトがメチャかっこ良かったし、見事なヴォーカルだったのが最高でした。
もうひとりは、女性の有名なアーティストですが、それは言いません(笑
カメラワークは全編通じて凝っており、どうやって撮ったのかなという、映画ファン好みの映像も印象に残りますので、ストーンズファンじゃなくても一見の価値はあると思います。
スコセッシもミックより一つ上の今年で67歳ですが、見た目といい、作品への意欲といい、まだまだ素晴らしい作品を届けてくれそうです。
話しはまったく飛びますが、いま来日しているマンUで23年監督をやっているファーガソンは、66歳で同年代ですね。寿命が延びておやじががんばる時代なんですね。私も負けないようにしなければ・・・(笑
多部ちゃんは、ビートルズは聴いていますが、同時代の両雄ローリング・ストーンズはいかがですか。
いまは「つばさ」の撮影でイッパイイッパイかと思いますので、「つばさ」が終わった後に、初期のベストくらいから聴いてみてはいかがでしょうか。
ビートルズとは違う、黒っぽい、ワイルドなブリティッシュロックを味わうことができますよ(笑
☆今日のお気に入りの1枚
THE ROLING STONES “SHINE A LIGHT”
このコンサートの2枚組ライブCDです。
“AS TEARS GO BY”
ご存じの方もいると思いますが、マーチン・スコセッシが監督した、ローリング・ストーンズのライブ映画ですね。
ストーンズに関しては、私はほとんどのアルバムを聴いていて、もちろん好きですが、どちらかというと奥さんのほうが積極的です。
今回も、もう上映が始まっているけどどうする、って声をかけてきたのは奥さんのほうです。
私は新聞の映画評での高い評価は知っていましたが、速攻で見にいきたいというほどではなく、奥さんに言われて、やっぱり行かないといけないなという感じで見にいきました(笑
ストーンズは、奥さんが学生時代に最初の来日公演のチケットを買うために徹夜覚悟で並んで整理券をもらったのに、麻薬問題で公演がキャンセルになってしまったということもあり、私より執念があるようです(笑
ひんぱんに来日するようになってからは、東京までは行く気にはならないし、異常な盛り上がりだったし、敬遠していたのですが、5年前に大阪ドームへ初めて見にいき、2年前の名古屋ドームへも行ったという経歴です。
私はドームクラスでライブをするアーティストには行きたいと思う人は少なくて、ややマイナーで2千人程度のホールくらいでやるアーティストを見にいくことのほうが多いのですが、奥さんはやはり女性なので、メジャーな人にも関心があってサザンとかポリスとかにも興味を示します(笑
来春ポール・ウェラーを見にいく予定ですが、オールスタンディングなので奥さんはパスです。
あと、最近よくいく安藤裕子やカエラなど女性アーティストも私ひとりですね(笑
必ずふたりで行くのは、奥田民生とコステロくらいです。もういままでにいろいろといったし、お金がもたないので厳選しています(笑
ストーンズはデビューの頃から聞いていましたが、ビートルズ派だったので、初期のヒット曲を除いては、すごくいいなと思ったのは、今でも一番好きなアルバム“ベガーズ・バンケット”からですね。その後はかなり熱心に聞きました。
メンバーでは、昔からキース・リチャードが一番好きです。まさにストーンズらしいというか、あのパーソナリティには勝てません。だから、ジョニー・デップに頼まれて「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも狂気の海賊役で出演し、いい仕事をしていますね。
さて、「シャイン・ア・ライト」ですが、スコセッシは以前にも、ザ・バンドの解散コンサート「ラストワルツ」を監督したり、最近もボブ・ディランの映画を作ったり、私が青春時代に衝撃を受けた作品「タクシードライバー」に代表される名監督であると同時に音楽好きでもあり、期待をして見ましたが、評判にたがわぬ力わざを十分に発揮した良い作品でした。
撮影時期は、2年前の日本にも来たワールドツアーの最中で、この作品の企画が持ち上がった時に、ストーンズ側は大きな会場でのライブ撮影を希望したのに対し、スコセッシは臨場感のある小さなホールでやることを主張し、ニューヨークのビーコン・シアターという2,800人程度の劇場での公演となったといういきさつがあるそうです。
作品はスコセッシの狙いどおりに、新しいライブを体験したような、臨場感と刺激的な映像とサウンドで、途中昔の映像やインタビューも巧みに挿入して、ほとんどの曲をカットすることなく、ライブ全体を見事に描ききっています。
アップが多用されるので、特に印象的なのは3人の顔のシワです。当時ミックとキースは63歳、チャーリーは65歳であり、若い頃のカワイイ顔と比べると別人のような深いシワがきざみ込まれた表情は、実に味があり、ロックの歴史がうかがえ、感慨深いものを感じます。
西洋人と東洋人の彫りの深さの違いはあるかもしれないですが、私も5〜6歳の違いですけど、あれだけのシワを得るのには、どれだけの苦労と年数がいるのかなと思うくらい見事な造形です(笑
そのアップが惜しみなく切り撮られることによって、現場の緊張感と躍動感がいやがおうにも高まり、小さな劇場ならではの一体感の中に、自分も思わずドップリと入り込んでしまう感じが素晴らしいです。
見たのは、シネコンのプレミアシアターという一番小さな劇場ですが、デッカイ画面でバカでっかいサラウンドの迫力あふれる音だったので、自宅で見るのとは全く違うインパクトがありました。
セットリストをストーンズが当日ぎりぎりまで決めなかったので、スコセッシが開演直前まで、カメラの数や位置取りでいらいらしているというせめぎ合いも含め、うまく緊張感が出してあり、なにかハプニングが起こりそうな雰囲気もあったりします。
良かった曲は、やはり初期と中期のヒット曲ですが、特に印象的な曲をあげるとすれば、「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」です。
ストーンズは初期の頃からそうですが、演奏が粗っぽくて、ライブバンドだからむしろそれがいいみたいな面もありますが、映画では実際のライブと違って結構冷静に音も聞きますから、本当にラフな部分が目立ちます。
特にキースは、ここであのリフを弾いてほしいと思っても、粗っぽいリフでお茶をにごすことも多く、本人も演奏しながら苦笑したりしていました(笑
インタビューの中で、キースとロンがどっちがギターがうまいかというようなやりとりがあり、キースが「どっちもヘタだけど、一緒になるとすごい力を発揮するんだよ」というのが、まあカリスマパワーということなんでしょうね。あのキースがあの顔で弾いているのだからOKみたいな(笑
あと、ゲストがふたりミックと一緒に歌いましたが、特にホワイトストライプスのジョン・ホワイトがメチャかっこ良かったし、見事なヴォーカルだったのが最高でした。
もうひとりは、女性の有名なアーティストですが、それは言いません(笑
カメラワークは全編通じて凝っており、どうやって撮ったのかなという、映画ファン好みの映像も印象に残りますので、ストーンズファンじゃなくても一見の価値はあると思います。
スコセッシもミックより一つ上の今年で67歳ですが、見た目といい、作品への意欲といい、まだまだ素晴らしい作品を届けてくれそうです。
話しはまったく飛びますが、いま来日しているマンUで23年監督をやっているファーガソンは、66歳で同年代ですね。寿命が延びておやじががんばる時代なんですね。私も負けないようにしなければ・・・(笑
多部ちゃんは、ビートルズは聴いていますが、同時代の両雄ローリング・ストーンズはいかがですか。
いまは「つばさ」の撮影でイッパイイッパイかと思いますので、「つばさ」が終わった後に、初期のベストくらいから聴いてみてはいかがでしょうか。
ビートルズとは違う、黒っぽい、ワイルドなブリティッシュロックを味わうことができますよ(笑
☆今日のお気に入りの1枚
THE ROLING STONES “SHINE A LIGHT”
このコンサートの2枚組ライブCDです。
“AS TEARS GO BY”



