プレイボーイ誌
rakuyouさんが、これから増えるであろう多部未華子さんのことを知りたい方のために過去のインタビュー記事などをできるだけ紹介しやすくすることを考えなくてはとおっしゃってましたので、正月の新聞記事を紹介したついでに、私が過去に最も印象に残ったPB誌の記事をrakuyouさんの記事からポイントになる部分を抜粋でここに書いておきたいと思います。
この記事はなんど読み返してもせつなくなるとともに多部さんの持っている特徴的な資質の一面がうかがえる貴重なものです。いまの多部さんは考え方が少しは変わったかもしれませんが、こういう土壌があることを知っておいてもよいとは思います。
発刊されたのは2007年8月、18歳、大学1年生で、はじめての連ドラ「山田太郎ものがたり」が放映されている頃です。
インタビュアーはスポーツライター、金子達仁氏です。 では、
美女に接近するのには慣れっこの小林カメラマンが驚いたようにつぶやいた。
「すっげえ可愛いっすね、このコ」中年カメラマンの驚愕を知ってか知らずか、当の被写体は無邪気な笑いを振りまいていた。
至近距離に近づいてきたカメラに視線を向けながら、腰かけて宙ぶらりんになった足元では、笑い声に合わせてヒールが揺れている。淑女になってからでは似合わない、美しい少女が人生のほんの一時期だけ許される艶やかなブランコ。
「オトナか、子供か、う〜ん、微妙ですね。まだどっちの部分もあると思います。親に全面的に甘えちゃっているところなんかは、自分でも子供だなあって感じるトコかな」
印象的な強い眼差しからは想像もつかないほど、自宅での、あるいは気心がしれた仲間といる時の多部未華子はお姫様レベルの甘えん坊なのだという。
「自分で仕切ったりとかって、全然できないんです。全部、やってって言ってしまいます。それでもやってくれない時は・・・・・やってくれるまで言い続ける。ハハハ」
女優という職業を選んだことによって、普通の18歳では知り得ない世界に足を踏み入れることができた反面、普通の18歳が味わわなくてもすむ不愉快な事態に遭遇することもある。
そもそも、多部未華子はいま自分が生きている世界に対する幻想を持っていない。
「いまの私にとって、一番大事なのは家族で、次が大学生活、仕事は・・・・・気持の割合でいうと1割ぐらいかな。もちろん、仕事をしている時は一生懸命打ち込んではいるんですけど、それが私の中で一番大事な存在になるってことはないんじゃないかと思います」
じゃあ、運命的な出会いがあったらすぐに引退しても悔いはない?・・・・そう聞くと、彼女は寂しげにうなずいた。
「うん、辞めることに抵抗はないと思うんですけど、そもそも、運命的な出会いなんてあるんですか?」
瞳が心なしか潤んでいた。
「私、人間不信じゃないかな。すぐにヒトのことを疑ってしまうんです。たぶん、もう直らないんじゃないかと思います。人間は普通にウソをついて裏切るもの、って思い込んでいますから」
しかし、人間嫌いを口にしながら、多部未華子の態度に斜に構えたようなところは微塵もなかった。家庭内で愛情をいっぱいに受けて育った人間ならではの無邪気さと、生き馬の眼を抜く世界で受けてしまった傷の痛みが、彼女の中で真正面からぶつかりあっているようだった。
「眼に出ますよね。ヒトって、すごい冷酷な人間なのかなあとか、このヒトっていろんなヒトから愛されるんだろうなあとかって、眼をみて、自分なりに判断してるんですけど」
多部未華子の眼差しは強い。こちらが隠しておきたい部分、知られたくない部分まで照射されてしまうような錯覚を呼び起こされる。心の奥底を覗き込むような彼女の視線と対峙して平静でいられるのは、よほど汚れのない人間か、よほど人生経験を積んできた人間でなければ難しい。
「自分だったら、つきあいたくない相手だと思うんです。私って。自分でも自分が何考えてるかわからないところがあるんで、相手からしたらもっとわからないと思うんです。私とつきあっても幸せになれないんじゃないかなあ」
不思議なのは、自分を痛めつけるような言葉を口にしながら、彼女が少しも自虐的に見えなかったことである。つまり、多部未華子は傷つく自分に酔っていなかった。
「人生のゴールは・・・・・やっぱり結婚かな、両親みたいな家庭を築きたい」
そこにたどり着けるかどうか、本人はいたって懐疑的だったが、ヒールが足元で揺れなくなる頃、きっと多部未華子は望みのものを手にいれるだろう。
独身生活を貫き通すには、彼女はあまりにも父性本能を刺激しすぎる。
以 上
この記事はなんど読み返してもせつなくなるとともに多部さんの持っている特徴的な資質の一面がうかがえる貴重なものです。いまの多部さんは考え方が少しは変わったかもしれませんが、こういう土壌があることを知っておいてもよいとは思います。
発刊されたのは2007年8月、18歳、大学1年生で、はじめての連ドラ「山田太郎ものがたり」が放映されている頃です。
インタビュアーはスポーツライター、金子達仁氏です。 では、
美女に接近するのには慣れっこの小林カメラマンが驚いたようにつぶやいた。
「すっげえ可愛いっすね、このコ」中年カメラマンの驚愕を知ってか知らずか、当の被写体は無邪気な笑いを振りまいていた。
至近距離に近づいてきたカメラに視線を向けながら、腰かけて宙ぶらりんになった足元では、笑い声に合わせてヒールが揺れている。淑女になってからでは似合わない、美しい少女が人生のほんの一時期だけ許される艶やかなブランコ。
「オトナか、子供か、う〜ん、微妙ですね。まだどっちの部分もあると思います。親に全面的に甘えちゃっているところなんかは、自分でも子供だなあって感じるトコかな」
印象的な強い眼差しからは想像もつかないほど、自宅での、あるいは気心がしれた仲間といる時の多部未華子はお姫様レベルの甘えん坊なのだという。
「自分で仕切ったりとかって、全然できないんです。全部、やってって言ってしまいます。それでもやってくれない時は・・・・・やってくれるまで言い続ける。ハハハ」
女優という職業を選んだことによって、普通の18歳では知り得ない世界に足を踏み入れることができた反面、普通の18歳が味わわなくてもすむ不愉快な事態に遭遇することもある。
そもそも、多部未華子はいま自分が生きている世界に対する幻想を持っていない。
「いまの私にとって、一番大事なのは家族で、次が大学生活、仕事は・・・・・気持の割合でいうと1割ぐらいかな。もちろん、仕事をしている時は一生懸命打ち込んではいるんですけど、それが私の中で一番大事な存在になるってことはないんじゃないかと思います」
じゃあ、運命的な出会いがあったらすぐに引退しても悔いはない?・・・・そう聞くと、彼女は寂しげにうなずいた。
「うん、辞めることに抵抗はないと思うんですけど、そもそも、運命的な出会いなんてあるんですか?」
瞳が心なしか潤んでいた。
「私、人間不信じゃないかな。すぐにヒトのことを疑ってしまうんです。たぶん、もう直らないんじゃないかと思います。人間は普通にウソをついて裏切るもの、って思い込んでいますから」
しかし、人間嫌いを口にしながら、多部未華子の態度に斜に構えたようなところは微塵もなかった。家庭内で愛情をいっぱいに受けて育った人間ならではの無邪気さと、生き馬の眼を抜く世界で受けてしまった傷の痛みが、彼女の中で真正面からぶつかりあっているようだった。
「眼に出ますよね。ヒトって、すごい冷酷な人間なのかなあとか、このヒトっていろんなヒトから愛されるんだろうなあとかって、眼をみて、自分なりに判断してるんですけど」
多部未華子の眼差しは強い。こちらが隠しておきたい部分、知られたくない部分まで照射されてしまうような錯覚を呼び起こされる。心の奥底を覗き込むような彼女の視線と対峙して平静でいられるのは、よほど汚れのない人間か、よほど人生経験を積んできた人間でなければ難しい。
「自分だったら、つきあいたくない相手だと思うんです。私って。自分でも自分が何考えてるかわからないところがあるんで、相手からしたらもっとわからないと思うんです。私とつきあっても幸せになれないんじゃないかなあ」
不思議なのは、自分を痛めつけるような言葉を口にしながら、彼女が少しも自虐的に見えなかったことである。つまり、多部未華子は傷つく自分に酔っていなかった。
「人生のゴールは・・・・・やっぱり結婚かな、両親みたいな家庭を築きたい」
そこにたどり着けるかどうか、本人はいたって懐疑的だったが、ヒールが足元で揺れなくなる頃、きっと多部未華子は望みのものを手にいれるだろう。
独身生活を貫き通すには、彼女はあまりにも父性本能を刺激しすぎる。
以 上



