“ 花も実もイッパイだ! ”

 2012-01-16

今、高峰秀子さんの新しく出た文庫本「いっぴきの虫」を読んでいます。

彼女の本は、かなり読みましたが、どれも好きです。


大人気女優であったにも関わらず、普通の人間としての絶妙のバランス、シニカルな視点が好ましいです。

多部ちゃんが「はなまる」に出たときに、父親の影響で読書好きというときに映った本の中に、高峰さんのが2冊映っていましたね。

高峰さんのクールなものの見方は、多部ちゃんも、賛同することが多いのじゃないかなと推測します。


いっぱい気になる言葉があるのですが、今回は、“花も実もある”という言葉が気になりました。

まあ、高峰さんですから、俳優のことを言ってるのですが、「花が咲いても実を結ばなかったり、実はあっても花が貧弱だったり」という表現をされています。


“花が咲いても実を結ばない”俳優は、今の時代も大勢いますね。

若い頃にたまたま1本ヒット作があって、注目はされるのだけど、応用が利かないというか、同じイメージから脱却出来ないで、脇に回って、その他大勢の役者の一人になっていくという人はいっぱいいます。


イッパツ当ててるから、周りの期待も大きいし、本人も一応自信を持ってるから、空回りしだすとタチが悪いですね。

そうやって負のスパイラルに落ちるのは、本人が自分の能力を過大評価し過ぎるということが大きいと思います。


もう一つの、“実はあっても花が貧弱”っていうのも、じっくり考えればわかりますね。

10代の頃の多部ちゃんに対する普通の人の見方は、それに近かったのではないかと思います。


演技力があって、業界筋の評価が高い俳優というのもイッパイいますね。

でも、何かが足りなくて、主演とか目立つ役が回ってこないし、一般的な人気も上がってこないという惜しい役者がいます。


ドラマだと、お試しで深夜枠で主演をやることがありますが、その後にプライムタイムに進出できる人と、そうではない人ととに分かれるのが、シビアだけど、単に実力だけじゃない人気稼業でもあるということですね。

何かが足りないってことを突き詰めて考えることは、本人にとっては辛いことかもしれませんが、それを早めに把握することは、長く役者という仕事をしたいと思ってる人にとっては重要なことですね。


みんなが坂の上の雲を夢見て、一緒に登っていけるような甘い世界ではないですから、自分のポジションを見極めなければいけないと思います。


まあ、こと多部ちゃんに関しては、いまや“花も実もある女優”として、見事に咲き誇っていますから、私たちはその美しさにため息をつき、果実を存分に味わえるわけで、ありがたいことだと思っていますw




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コメント
高峰秀子さん大好きです。とくに木下恵介の「二十四の瞳」。

あまりに結末が悲しすぎて苦手なのですが、ご主人の松山善三の「名もなく貧しく美しく」も好きです。

「つばさ」の公式掲示板に、「多部さんには、高峰秀子、原節子、田中絹代、岸恵子みたいな、昔の日本映画の女優さんと同じ匂いを感じる」と書いたことがありますが、吉行和子さんや冨士眞奈美さんも、そいういうものを多部さんに感じているのかもしれないですね。

祖父の家に行くたびに、昔の日本映画を強制的に見せられましたが(笑)、白黒だし古くさくてつまらないと思いきや、見てみると面白いのにびっくりしました。黒澤、小津、溝口といった巨匠の作品、豊田四朗の「雪国」や内田吐夢の「宮本武蔵」シリーズなど。

多部さんは、高峰秀子さんみたいに比較的長く活躍するかもしれないし、原節子さんみたいに、結婚か何かをきっかけにサッと引退してしまうかもしれないですが、よい作品に恵まれて欲しいと思います。(事務所の方、がんばってください)
【2012/01/17 01:13】 | サントラもいいぞ! #Rb5AAWos | [edit]
多部ちゃんの新作に驚いて、レスが遅くなりましたw

>高峰秀子さん大好きです

私は成瀬巳喜男さんの作品の高峰さんが好きです。

>多部さんには、高峰秀子、原節子、田中絹代、岸恵子みたいな

私もそれは感じますが、あまりノスタルジックには考えたくはないですね。

モノクロの映画は、なんか落ち着いて観れていいですね。

多部ちゃんの先行きは、まったく予想がつかないところがいいですw
でも女優をしてる間は、いい仕事をすることは間違いないと思いますね。
【2012/01/18 19:21】 | yamarine #- | [edit]












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